無人航空機メーカーのTitan Aerospaceが4月14日までに同社ウェブサイトで発表したところに依ると、同社を米Googleが買収したことがわかった。買収額は不明だ。
このTitan Aerospace社が開発した無人航空機は、機体に太陽電池パネルを搭載しているため、5年間もの連続飛行が可能だという。高度も最大2万メートルまで上昇できる。
この無人航空機を利用して、これまでインターネット接続が困難だった地域にも、接続環境を提供出来るようになることが目指されることになるという。
Titan Aerospace社のウェブサイトにコメントが掲載された。
「我々の技術はまだ開発の初期段階にあり、人々を助ける多くの方法があると思っている。遠隔地にインターネット接続環境を提供したり、原油流出や森林伐採の状況をモニタリングすることもできそうだ。これからはGoogleの一員に加わり、研究と検証を続けていく」(マイナビニュース:2014/4/15)
実はTitan Aerospace社の買収については、3月初めにはFacebookが交渉中と報じられていた。Facebookが「internet.org」という世界のインターネット普及促進を目指すプロジェクトに必要とされていたのだ。報道ではFacebook側は6000万ドルの買収額を提示していたという。
しかしその後、Facebookは2000万ドルで英Ascenta社を買収する計画を発表した。英AscentaもHALE(高度長時間滞空)飛行機を開発している。
Titan Aerospace社は2012年に設立された。本拠地はニューメキシコ州だ。同社の無人航空機は、2015年の商用化を目指している。
同社のウェブサイトには以下のコメントも掲載された。
「新たな仲間から学び、新たな仲間と協力することを楽しみにしている。同時に、Googleファミリーの一員として我々の研究、実験、設計を続ける」(IT pro:2014/4/15)
Googleでは既に、「Project Loon」という気球を利用したインターネット接続促進プロジェクトを進めていたため、ここにTitan Aerospace社の技術を取り入れようとしている可能性がある。
また、Googleは昨年米Makani Powerを買収しているが、同社では飛行型風力タービンを開発しており、ここでもTitan Aerospace社の技術を取り入れようとしている可能性もある。
さらにGoogleはリアルタイムの航空写真収集を行う計画も持っている。このデータはGoogleマップに取り入れられるのではないかと見られている。
つまり、Titan Aerospace社を買収することで生まれる可能性は一つでは無いということだ。
Googleの広報担当者はメールによる取材に対して回答している。
「Titan Aerospace と Google は、世界をより良いものにしていくドローン技術の将来性を信じている。ドローン技術はまだ生まれたばかりの幼い技術ではあるが、数百万人に対しインターネットアクセスを届けるものに進化する可能性を秘めている。災害救助や、森林伐採による環境被害の発見といった、他の問題解決に利用できるかもしれない。我々は、Titan Aerospace を Google ファミリーに迎え入れることができて、とてもうれしく思っている」(OCTOBA:2014/4/15)
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