2014年02月05日

韓国を揺さぶる北朝鮮。今度のネタは離散家族会議再開

5日、板門店で韓国と北朝鮮の赤十字が実務協議を行い、朝鮮戦争で南北に離散した家族の再会日程が話し合われた。

協議には一定の前進が見られ、家族の再会予定もおぼろげながら見えてきた。

韓国統一省の発表では、家族の再会は北朝鮮東部の景勝地として有名な金剛山で行われる見込みだという。日程はまだ決まっていないが、今月の20日〜25日辺りが想定されている。

今回の協議が前進したことについて、総合ニュースは次の様に分析している。

「韓国政府は(北朝鮮に対して)、言葉ではなく誠実さを行動で見せるよう言い続けてきた。北朝鮮は今回、行動で応じたと理解できる」

もし、このままスムーズに話が進めば、2010年10月〜11月以来、約3年3ヶ月振りの家族再会が実現する事になる。

韓国統一省の発表では、再会に参加する人数は100人とのこと。

この発表を受けて、韓国政府は準備の為に先遣隊を15日までに現地に派遣する。

それにしても、相変わらず北朝鮮は韓国を振り回している。何しろ1月6日に朴槿恵大統領が新年の記者会見で南北離散家族の再会を北朝鮮に提案したときには、3日後に拒否しているのだ。

その上で、1月16日には北朝鮮から韓国に対して2月下旬の米韓合同軍事演習を中止するように提案している。

それからは北朝鮮は国連での記者会見や、在北京大使館での記者会見で南北関係の早期改善を主張してみせた。

その際、ぬけぬけと離散家族の再会を一日も早く実現すべきだと表明し始めたのだ。

そうして韓国から持ちかけたときは袖にしておきながら、自分たちこそ対話と人道主義を重視していると国際社会に訴えていた。まるで離散家族再会は北朝鮮から言い出したかのようになっている。

まぁ、それでも北朝鮮が前向きに検討を始めたと言うことで、韓国としては拒否する理由も無い。早速2月の17日から再会を開始しようと北朝鮮に提案したが、今度は北朝鮮が、20日以降でしょ、と調整を要請してきた。

これは、恐らく再会する家族への対応方法を指導する時間稼ぎと、米韓合同軍事演習の時期にタイミングを合わせようとしているのだと、見られている。

従って、まだまだ実現するかどうか、決定とは言えない。

そして韓国側ではこの北朝鮮の動きに対して、二つの見方があるようだ。以下は韓国政府系研究機関幹部の話として紹介されている。一つは、

「北朝鮮側は、国際社会に人道的な優位性を示す狙いがある。日程が重なっても演習の中止を求めることはないだろう」(産経ニュース:2014/2/5)

と、もう一つは、

「朴政権の対北政策への評価を高めさせ、韓国側に貸しを作る狙いもあるのではないか」(同上)

勿論、それが分かっていても、人気がた落ちの朴槿恵大統領はやるき満々だ。なんとか良いところを見せねばならない。北朝鮮へではなく、韓国の国民にだ。

また、もう一つの見方がある。

つまり、張成沢氏を処刑したことで冷え込みかけている中朝関係を、対韓関係を改善してみせることで、つなぎ止めようという考えだ。勿論、それは北朝鮮の経済再建に中国が協力するように仕向けたいためだ。

ただ、北朝鮮は今回は言及していないが、土壇場で米韓合同軍事演習の中止を迫るかもしれない。



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