2014年01月29日

PM2.5より微細なPM0.5の恐怖と、天晴れな日本の技術

中国から日本に飛来するPM2.5が問題になっているが、実はPM2.5には、さらに小さなPM0.5と呼ばれる危険な粒子が混ざっていることが分かった。

PM2.5より微細であるため、いきなり肺胞に到達し、血液中に流れ込んでしまうのだという。その結果、心臓疾患の恐れがあり、命が危険にさらされることが分かった。

PM2.5までの粒子であれば、問題となるのは呼吸器系だったのだ。それがPM0.5では一気に心臓や血管が攻撃を受けることになるということだ。

既に各種報道でも、このPM0.5が今週から来週にかけて日本にも飛来すると警告している。

PM0.5の発生元も、自動車や工場から排出される煙が主だという。

さて、これを防ぐ手立てはあるのだろうか。

上海の復旦大学の研究チームは警告している。

「『PM0.5』は、すばしっこいネズミのようなもの。気流とともに肺胞にまですぐに拡散する」

前述したとおり、同研究チームによれば、PM2.5だけであれば、つまり2.5マイクロメートルほどの粒子であれば、気管支まで到達するので急性気管支炎や喘息を引き起こすことが分かっていた。

しかしPM0.5、つまり0.5マイクロメートルの粒子は、肺胞に達し、なんと血液中に入り込んでしまうというのだ。

その結果、心臓や便などで疾病を引き起こしてしまうのだという。血管の疾病を引き起こす可能性もある。

さて、PM2.5対策として、中国のみならず、日本でもマスクが売れ、空気清浄機が売れた。

しかしPM0.5には太刀打ちできないのではないか。

しかし、驚いたことに、日本製のマスクや空気清浄機の一部は、最初から厳しい基準をクリアしていたのだ。

全国マスク工業会専務理事の藤田直哉氏は当然のごとく言う。

「当会加盟社で『PM2.5対応』と表記のあるマスクは、ウイルスの大きさである0.1マイクロメートルを通さないテストを受けたものです。商品に『PFE』もしくは『VFE』クリアとあれば、PM0.5対策として機能すると考えていただいて構いません」

これで日本製のマスクが売れる。投資家達は該当企業の株を買っておくべきであろう。

それでは空気清浄機はどうか。

日本電機工業会の担当者も当然のごとく言う。

「当工業会加盟社では、PM2.5除去性能試験の基準を、8畳の部屋でタバコの煙を90分以内に99%除去できることを指標にしています。タバコの煙は0.1〜2.5マイクロメートルですから、PM0.5にも対応ができるということになります」

おおっ! 既に対応していたではないか。

ということは、日本製の空気清浄機が中国でも飛ぶように売れるだろう。株価に注目だ。

それにしても、今更ながら、日本の製品開発の現場には頭が下がる思いだ。




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