2013年12月04日

アマゾンが無人機で空から荷物を届ける動画(動画有り)

いやぁ、米アマゾンがやってくれた。

冗談のような事を真面目に取り組む姿勢は評価したい。まずは1日に公開されて話題になった「amazon Prime Air」というサービスを紹介する動画をご覧下いただきたい。



いかがでしょうか。
勿論、笑いながら皆さんはたくさんの疑問を呟くはず。このチャレンジ精神には拍手を送りながらも…。

・途中で墜落したらどうすんの?
・誰かにぶつかったらどうすんの?
・庭がない集合住宅は何処に着陸するの?
・他にもピザ配達の無人機と衝突したらどうすんの?
・途中で盗まれたらどうすんの?
・雨の日はどうすんの?
・庭におかれてもチャイムは押せないでしょ? 気付かなかったらどうすんの?
・受け取りのサインはどうすんの?

そう、まだまだたくさんの障害が立ちはだかっている事でだろう。でもそんな些末なことは部下が解決してくれるんだとばかり、米アマゾンのトップはやるき満々だ。

このYouTubeの動画は、まだ米アマゾンが開発中の空中配送システム「amazon Prime Air」(プライム・エアー)の紹介動画だ。

これが公開されるやいなや、爆発的に再生数が伸びているという。米アマゾンの狙い通りと言うべきか。

しかしその内容が余りに現実離れしているため、多くの閲覧者が「これは偽物映像だ」と呟いた。

確かにまっとうな大人であれば、このような漫画チックなサービスを実現しようなどとは思わないだろう。

しかしアマゾンは表明している。

「プライムエアーは技術的に実現可能で、航空規制の関係をクリアできる見込みの2015年にはサービスを開始する予定だ」

それほど簡単な話とはとうてい思えない。しかし彼らは革新的なサービスには非難や障害はあって当然だと思っているに違いない。それこそベンチャースピリッツだ。

しかもこのアマゾンの発表には賛否両論だが、特に沸いたのは無人機(UAV)業界だった。彼らは早速来年早々にも、規制当局にロビー活動を開始するという。こちらも新しいビジネスチャンスにやる気満々だ。

そして細かなことは気にしていないアマゾンCEOのジェフ・ベソス氏は言う。

「米国で4〜5年以内にUAVで軽量の荷物を玄関先に配送するサービスを実現できる」

えええ?! それは無理でしょう、と突っ込みたくなるが、彼のような人達は思ったことは実現できると信じているのだ。本当にやってしまうかもしれない。UAV業界もやる気満々だからだ。規制なんかなんのその。関係者に大金を掴ませれば取っ払えるだろう、ってなものか。

ちなみに動画中の無人機は、「オクトコプター」と言う名で、その通りに8つの翼を回転させる小型ヘリである。

と、ここで「何? オクトコプターってか?」と反応した人が居た。

ダスティン・ボイヤー氏だ。彼は昨年「タココプター」というファーストフードを配達する無人機を売り込んだことのある起業家だからだ。

だからボイヤー氏は、このアマゾンのオクトコプターを嘲笑する人達に対してマジ顔で言うのだ。

「規制環境が整えられるまでの「ホバーモード」(空中浮遊)の段階なのだ」

今のところ米国では、無人機を商用利用することは違法となっている。ここにアマゾンが果敢にも挑戦したことになる。

そしてボイヤー氏は楽観的に続ける。

「多くの人は理解していないが、ビジネスモデルの観点では信じられないほど有望なアイデアだ。アマゾンはこれで巨額の利益を得る。無人機そのものは高価ではなく、値下がりする一方だ。低コストで迅速な配達が可能になる」

しかもボイヤー氏が言うには、アマゾンがこの動画を前倒しで発表したのは、グーグルなどのライバルへの対抗からだという。

グーグルは既にUAVを開発中であり、来年早々にはそれを使ってオーストラリアの某企業が大学キャンパス内で、無人機による配送を開始するらしいのだ。

一方、同じく無人機関係者でも、アマゾンの「amazon Prime Air」に懐疑的な人も居る。

無人機の操縦技術を開発しているエアウエアのジョナサン・ダウニーCEOだ。

ダウニー氏はこの無人機による配送は、建物が密集した米国の都市には相応しくないと指摘している。

「むしろアフリカの奥地での輸送に適している」

そうかもしれない。

このエアウエアが進めているのは、もっと現実的だ。アフリカなど、配送システムのインフラが完備されていない地域での、医薬品やワクチンなどを届けるシステムだ。

ダウニー氏は言う。

「こちらは生死に関わる計画なんだ」

たしかにそうだろう。それで賛同して参加しているのはマサチューセッツ工科大学やビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団だ。

こちらもこの2〜3年の内には実現するとしている。個人的にはこちらの方が現実的だし、必要性も高そうだ。別にアマゾンに注文した商品を、どうしても30分以内に家の前に置いて欲しいとは思わない。

しかし、アマゾンはやるかもしれない。

数年後、米国の住宅街を、たくさんのオクトコプターが飛び回り、アマゾンの配達をしている風景を見られるのだろうか。



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