2013年11月12日

韓流ドラマを見たという理由で80人ほど公開処刑した北朝鮮

独裁国家が他国の文化を恐れることの象徴的な事件が起きた。

中国・網易娯楽や韓国紙・中央日報で報道された事件だ。

3日に北朝鮮の7つの都市で、約80人の市民が公開処刑された。

罪状は、密輸入された韓流ドラマを見たことだという。一部はポルノを流通させた罪もふくまれているらしい。

なんとも凄まじい理由だが、これぞ北朝鮮と言うべきか。

しかも目撃者の話に依れば、元山での処刑などは、8人の処刑を行うに辺り、公安当局が子供も含む1万人ほどの市民を競技場に集めて、目の前で銃殺刑を行っている。

罪人の頭には袋を被せ、木に縛り付けて機関銃で撃ちまくった。どれほど激しく撃ちまくったかというと、死体がばらばらになり、形が分からなくなるほどだったと目撃者は伝えている。集まった市民はさすがに恐怖におののき震えた。

つまりは、見せしめだ。

もともと北朝鮮では韓国を含めた外国の映画やテレビ番組を見ることは御法度だ(但し、金正恩はハリウッド映画大好き。ディズニー大好き。恐らくポルノはもっと好き)。

しかし最近は、デジタルデータとして密輸入されるため、当局の規制が及ばなくなってきているらしい。特に米国ドラマが北朝鮮の市民の間で人気が出てきていることは由々しき問題になっている。

今年8月にもポルノがらみで芸術家十数人が公開処刑されたばかりだった。よほど風紀が乱れている(つまり外国の娯楽が流入してしまっている)のだろう。

それで、この度の約80人を処刑するという大量公開処刑となったようだ。処刑が行われたのは前述の元山のほか、新義州、平城、清津、沙里院などだという。

実はこれらの都市の一部は北朝鮮政府が指定している経済特区だ。つまり資本主義国の文化が入りやすい。同時に市民がそれらの文化に染まりやすい環境なのだ。

そこで、風紀を正すために、見せしめとしての処刑が行われたのだと言われている。

コリア・レポート編集長の辺真一氏は言う。

「処刑されたとされる人がその後姿を見せず、北朝鮮側がいまだに反論していないことから事実の可能性が高い。今回もありうる話ではある」

当然だが、処刑された人達は裁判など受けていないだろうという。

本当に、金正恩体制を維持するためだけの、見せしめなのだ。



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