2013年10月31日

中国共産党を揺さぶるイスラム

昨日、中国の天安門で起きた自動車事故について、ウィグル人イスラム教徒によるのではないかと憶測した。

『中国の天安門での自動車事故は、ウィグル人によるイスラムのテロか?』(2013/10/30)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/378938523.html

そして驚くほど早く、北京市の公安当局が容疑者5人を拘束した。本当にこの早さには驚いた。事件発生後わずか10時間ちょっとでのことだ。中国政府の必死さが伝わってくる。何しろ11月9日からは第18期党中央委員会第3回全体会議(略して三中全会と呼ぶ)が始まるからだ。

最も、この自動車テロ(と呼んで良いだろうか?)は、その三中全が近いことを狙った可能性も高い。

北京市はまず、車に乗って死亡した3名を、ウィグル人の夫婦とその母親であると特定した。その後、10時間余り後に、5人のウィグル人を容疑者として拘束した。

燃えた車内からは、ガソリン、刃物、鉄棒の他、「極端な宗教的な内容」を示す旗が発見されたという。その旗の内容を知りたいところだが、分からない。

これらの遺物から、公安当局は、この事件は入念に計画された組織的な犯行だとしている。

また、拘束した5人の容疑者のアジトも既に調査されており、そこにも「聖戦」の旗や長刀が見つかっている。

さて、この度の事件について、ドイツに本部を持つ亡命ウィグル人組織である「世界ウイグル会議」が30日に声明を出した。

「中国当局が事件を口実として、イスラム教徒のウイグル人に対する鎮圧行為を激化させるのを懸念している」

私も懸念していたことだ。

中国人は既に新疆ウイグル自治区ではかなり派手にウィグル人たちを迫害しているようだ(情報が遮蔽されているため、正確な状況は分からない)からだ。

しかし、既に習近平国家主席指導部は、ウィグル独立派への弾圧を強化する方針を打ち出したようだ。また、新疆ウイグル自治区でも独立運動が活発だと言われているホータンやトルファンなどでは、既にパトロールが強化されおり、道路の封鎖なども行われているという。

当局はどうやって独立派とそれ以外のウィグル人を見分けるのか分からないが、下手するとウィグル人というだけで弾圧対象になるかもしれない。

何しろ中国政府にとっては、新疆ウイグル自治区の土地(資源)を漢民族に支配させることができれば、ウィグル人など殲滅しても構わないと思っているのではないか、と感じられる程に、これまでもたくさんのウィグル人を殺してきているからだ。

中国政府の代理人である各メディアも、そろって「反テロの力を引き上げるべきだ」という論調で人民の洗脳に当たっている。

一方、「世界ウイグル会議」のラビア・カーディル議長は30日に、この度の事件については国際的な調査を実施するように求めている。何しろ中国政府は信用ならないからだ。

「28日に北京で何が起こったかに関する独立した国際的な調査がない限り、中国当局の見解をうのみにすることはできない」

世界中が同感していることだろう。また、そもそもウィグル人による犯行かどうかについても、まだ断定すべきではないとしている。

「関与したかもしれないし、しなかったかもしれない。中国政府がこの事故に関する情報を厳しく管理しており、現時点ではよく分からない」

さらには、もしウィグル人の犯行だとすれば、それは、

「もしウイグル族の関与があるとすれば、共産党体制を通じた漢民族の支配下で不当な扱いを受けており、その是正を訴えるための手段がなかったことが原因だ」

としている。その指摘はおそらくは正しいだろうと思う。

というのも、中国が分離独立を許さないために弾圧している少数民族は50以上ある。弾圧は強化されてきており、所謂「分離独立派組織への掃討作戦」が強化されてきている。

実はこの度の車の炎上で死亡した3名は、今年の4月に新疆ウイグル自治区のカシュガルでウィグル人と警察が衝突した際に死亡した21人に含まれる犠牲者の親族だという。

そうなると、この度の事件も、中国政府に対する弾圧への抗議である可能性はますます強くなる。

限りない領土膨張と資源確保の欲望を持つ中国は、この十数年間、ウィグルやチベットに漢族を大量に入植させてきている。当然、先住者たちの信仰(ウィグルならイスラム、チベットなら仏教)も弾圧している。

つまり、その地域に暮らす人々やその文化を破壊しているのだ。

破壊といえば、新疆ウイグル自治区では、核実験も繰り返されている。その放射能の被害については、中国政府が情報を遮断しているため、国際社会に知られていない。

漏れ聞こえている情報では、1946年からなんと46回の核実験が行われており、19万人は死亡しているという。生きていても健康被害を受けている人が129万人とも言われており、農作物なども汚染されているらしい。

しかし、中国政府は上記の汚染や被害については認めていない。隠蔽しているのだ。

ちなみに、新疆ウイグル自治区のロプノールで行われた核実験は、総爆発出力が20メガトンであり、広島原爆の約1,250発分だと言われている。

以上は、内陸での中国膨張に関する話となった。さて、中国は陸上だけでなく、海洋にも膨張しようとしている。

そのとき、彼らが支配すべき対象に、我が日本も、当然含まれているだろう。



posted by しげぞう | Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。