2013年07月25日

次期駐日米大使にケネディ元大統領の長女キャロライン・ケネディ氏指名。素人で大丈夫か?

24日、オバマ大統領は次期駐日米大使にキャロライン・ケネディ氏を起用することを発表した。

キャロライン・ケネディ氏は弁護士で、周知の通りケネディ元大統領の長女だ。実際の着任は秋以降になる見込みだという。

キャロライン・ケネディ氏は55歳。駐日米大使としてはいくつかの初めてがある。まず、女性として初めてだ。また、政治未経験者としても初めてだ。さらに外交未経験者としても初めてになる。

大丈夫か? と思うのは私だけで無く、実際、米国内では既にこの発表に批判が出ている。

ただ、ホワイトハウスのコメントは美辞麗句だ。

「これまでの深い経験を生かし、(駐日米大使としての)新しい役割に献身するだろう。今後、一緒に働くことを楽しみにしている」

これまでの経験が何を示すのか分からない。が、確かに多くの日本人は「あのケネディ元大統領の長女が!」と浮き足だって、単純に歓迎するであろうと思う。というか、それがオバマ大統領の狙いの一つなのだろう。

この度の人選には多分に論功行賞の色が濃いと言われる。つまり、適性よりご褒美的な人事だと言われているのだ。

何しろキャロライン・ケネディ氏は2008年の大統領選の民主党候補指名争いで、誰よりも早くオバマ氏を支持して見せた。このことに対するオバマ大統領の恩を感じるところは大きいであろう。何しろ米国人はいまでもケネディというブランドに弱い。ケネディ元大統領はいまだに理想の大統領なのだ。そのため、彼女のオバマ氏支持表明が指名争いに与えた影響は大きいと言われている。

もう一つの背景は、オバマ大統領が日米関係を重視している(実際にそうかどうかではなく)ことのアピールとして、非常に有効だということだ。

何しろ今年はケネディ元大統領が暗殺されて50年目という節目に当たる。その節目にこの華麗なる一族出身と言われるキャロライン・ケネディ氏が駐日米大使になることは、日本のみならず、米国の人々も注目せざるを得ないし、日本人はあまり深く考えずに感激するだろう。

しかもキャロライン・ケネディ氏は悲劇のヒロインだ。6歳のときに父が暗殺され、その後叔父のロバート司法長官も大統領予備選中に暗殺される。弟のジョン・ジュニア氏は自家用飛行機で墜落死し、ケネディ元大統領兄弟の末っ子のエドワード元上院議員は病死した。

結局キャロライン・ケネディ氏が、一族の顔とならざるを得なかった。

日本との関係は特にないが、強いて上げれば新婚旅行で訪日している。それくらいかな? そのため、現在日本について専門家からレクチャーを受けているという。そう、今からなのだ。

現在は一男二女の母であり、作家であり、「ケネディ記念図書館」の館長を務める。

さて、菅義偉官房長官はキャロライン・ケネディ氏が駐日米大使に指名されたことについて、25日の記者会見で歓迎の意を示した。

「オバマ大統領の厚い信頼を得ていると伺っており、日米同盟を重視するオバマ政権の姿勢を表していると高く評価する」

ただ、オバマ大統領が本当に日米関係を重視していることがあっても不思議では無い。中国の存在だ。オバマ大統領が言うところの「リバランス(再均衡)政策」とは、軸足を中東からアジアに移し、日本などの同盟国に東アジアでの偵察や監視の役割を負担させるというものだ。

そこでオバマ大統領にっっては「あうんの呼吸」の間柄であると言われるキャロライン・ケネディ氏を日本に据えるということは、重要なパイプを置くという戦略とも考えられる。

だから外交未経験であることを指摘された菅義偉官房長官は言った。

「(ケネディ氏は)オバマ大統領と極めて近い。大使の役割は直接大統領に伝えられるかどうかだ」

とりあえずは、歓迎したい。



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