2013年07月08日

中国の腐敗に対する形ばかりの見せしめか。元鉄道相に執行猶予付きの死刑判決

8日、北京市第二中級人民法院(地裁)は、元鉄道相の劉志軍被告に対して、収賄罪などで執行猶予2年付きの死刑判決を言い渡した。

要するに、習近平指導部が行っているとアピールしている大規模な反腐敗運動の一環としてのパフォーマンス判決だろう。

高級幹部であった劉志軍被告に厳しい刑罰を科すことで、国民からの批判をかわそうという魂胆が見え見えだ。

劉志軍被告は1986年から2011年の間に、職員の昇級や工事受注の便宜を図るとして、なんと総額約6460万元(約10億7千万円)の賄賂をがめていた。これが中国の高級幹部の賄賂レベルだ。さすが中国はスケールがデカイ。

ちなみに、この劉志軍被告は、実は2012年5月の段階で、既に共産党員としての資格が剥奪されている。

そして習近平指導部は、最も汚職の温床となっている鉄道省にメスを入れた、というパフォーマンスを国民に示し、腐敗と闘う指導部を演じている。

そして8日の裁判で、

「収賄額が巨額で、公共の財産を使い国家と国民に重大な損失を与えた」

と指摘し、死刑判決を言い渡したのだ。

それにしても死刑とは重い判決──なのだろうか。

これはWikipediaにも書かれていたが、中国での執行猶予の意味はどうなっているかというと、

────Wikipediaより────

中国のように死刑に対しても執行猶予が付与される国もある。執行猶予期間中、刑務所で模範囚として過ごせば、死刑が無期懲役に減刑される。

──────────────

まぁ、自由の身にはなれないにせよ、死刑は行われない可能性が高い。

また、無期懲役という刑にも人民は噛みつくかもしれない。というのも、無期懲役は終身刑ではない。つまり、状況の変化や本人の反省具合(あるいはまたまた賄賂か?)によっては、仮釈放が行われる可能性が残されているからだ。

そういう意味では、劉志軍被告は見せしめにするには指導部には丁度よかったのだろう。何しろ鉄道相は腐敗のシンボルであったのだから、その元トップを見せしめにすれば、国民へのアピール度は高い。

と思ったら、ネット上では早速、

「執行猶予付きでは刑が軽すぎる」

との厳しい意見も出てきたらしい。この背景には、劉志軍被告が単に巨額の賄賂を受け取っていたというだけでなく、例の高速鉄道の衝突事件への対応で醜聞の中心人物だったからだ。

だから、即刻死刑にせよ、というくらい、人民の憎しみは強いようだ。

さて、習近平指導部のパフォーマンスは、どれほど人民をなだめすかせるだろうか。



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