2013年06月14日

米国がシリアの反体制派への武器供与拡大を決定

13日、ローズ米大統領副補佐官は電話での記者会見で、シリアのアサド政権が反体制派に対して化学兵器のサリンなどを使用したことを結論付けたと明らかにした。

いよいよオバマ大統領が言っていた、レッドラインをアサド政権が越えたことになる(あるいは越えたことにした?)。

化学兵器の使用規模はまだ小規模とされているが、既に150人前後が死亡したと推定されている。

そしてこのレッドラインを超えたことで、オバマ大統領は反体制派への武器供与を含めた支援を拡大することを決めた。ただ、まだ具体的な内容は決定していない。恐らく小火器や弾薬の提供となるのではないかと、見られている。米軍が動くという話は無い。

より具体的な対応方法は、17日からのG8サミットで協議されるという。

それにしてもこの度の化学兵器を誰が使ったのかの判断は難しかったはずだ。米当局によれば、アサド政権が化学兵器を使用した根拠は、政府高官が計画していたこと、時間、場所、手段、被害者の状況などが決め手となったという。ただ、具体的な内容はネットでは見つけられなかった。

さて、米国がシリアの反体制派に武器供与などの拡大を決定したことで、英仏などを含む欧米諸国が反体制派側と言うことで足並みが揃ったことになる。

ただ、米国の武器供与は場合によってはアルカイダに利用される可能性もあるだろう。例えば反体制派のヌスラ戦線はアルカイダと繋がっている。単純に反体制派に武器を供与すれば、アルカイダも米国の武器を手に入れることになるのだ。

もう一つ勘ぐってみれば、実は化学兵器使用者の決定的な証拠など無かった可能性がある。

単純に、このところ優勢になり始めたアサド政権とのバランスを取るために、反体制派への支援を強化する必要が出てきたため、レッドラインを超えたことにした可能性がないとは言えない。

さて、ロシアはどう出てくるか。シリアの内紛には大国の思惑やヒズボラやアルカイダといったテログループの思惑も絡んでいる。



以下、シリア関係の記事です。

『シリアに対する日本政府の立ち位置』(2013/06/11)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/365988776.html

『シリア内戦を停止させる国際会議の開催は可能か』(2013/05/27)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/364050350.html

『シリアの内戦がレバンノンに飛び火する』(2013/05/27)
http://newsyomaneba.seesaa.net/

『シリア・ヒズボラ連合で攻勢をかけるアサド大統領の狙い』(2013/05/20)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/362493849.html

『国連総会がシリア国民連合を、政権移行の対話者として認める決議を行った』(2013/05/16)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/361570283.html

『イスラエルが内紛中のシリアを空爆する理由』(2013/05/05)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/359067477.html

『(続)シリアでサリンが使用されたという情報は、米国を参戦させるための捏造か』(2013/04/26)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/357324613.html

『シリアでサリンが使用されたという情報は、米国を参戦させるための捏造か』(2013/04/24)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/357023672.html

『シリアで化学兵器が使われたのか。お互いを非難する体制派と反体制派』(2013/03/20)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/348363101.html

『シリア反体制派が暫定政府に首相を選出したが…』(2013/03/19)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/347857251.html

『シリアの使ったガスは化学兵器か?態度を変えつつあるロシア。』(2012/12/25)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/309829131.html

『シリア、サリンを準備中か』(2012/12/04)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/305190492.html

『ロシアとトルコ、経済では協力、対シリア外交では距離』(2012/12/04)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/305180076.html

『シリアの砲撃に報復するトルコ。シリアは何故トルコ//砲撃したのか。』(2012/10/04)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/295414151.html

『シリアは化学兵器を使用するか』(2012/07/24)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/282860806.html

『シリアで200人規模の虐殺。アサド政権側か、反政府側か。』(2012/07/13)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/280748896.html

『シリアは「戦争状態」にあると認めたアサド大統領に焦りが見られる』(2012/06/27)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/277587322.html

『シリア軍がトルコ軍戦闘機を撃墜。しかしNATOを敢えて刺激するだろうか。』(2012/06/23)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/276862619.html

『シリアのシャッビーハ(シャビハ)という狂犬の暴走』(2012/06/07)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/273939512.html

『撤退どころか越境し始めた。シリア軍の暴走が止まらない』(2012/04/10)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/263642669.html

『シリアに対し、一枚岩になれないアラブ連盟』(2012/04/01)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/261615315.html

『シリアのアサド政権を維持させたいロシアの思惑』(2012/02/06)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/250749829.html

『国際社会による軍事介入の可能性が高まるシリア政府の強硬姿勢』(2012/01/23)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/248074698.html

『シリアの自爆テロは、反体制派か、アサド政権の自作自演か』(2012/01/08)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/244957285.html

『シリアで任務についたアラブ連盟の監視団。しかしどうにも怪しい。』(2011/12/30)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/243414862.html

『シリアの報道は事実か?あまりに狂気を帯びた惨状が報じられている。』(2011/11/29)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/237704569.html

『リビア化するシリアの弾圧とアサド大統領の強硬姿勢』(2011/11/20)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/236176084.html

『シリアで何が起きているのか。シリア騒乱への経緯。』(2011/11/07)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/233918198.html
posted by しげぞう | Comment(1) | TrackBack(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
人殺しに、「良い兵器、悪い兵器」などは無い。
バラク=オバマは頭のおかしい黒んぼだと思う。
Posted by 匿名 at 2013年06月18日 09:57
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