2013年04月06日

無人偵察機グローバルホークを日本に配備。対北朝鮮のムスダン監視強化。

6日、日米両政府は北朝鮮のムスダン(中距離弾道ミサイル)監視を強化するため、米軍の最新無人偵察機であるグローバルホークを、在日米軍基地に廃部する検討を行っていることが分かった。

現在の候補地としては青森県三沢市の米空軍三沢基地が上がっている。

グローバルホークは既にグアムのアンダーセン空軍基地には3機配備されているが、ここでは北朝鮮まで監視する事は難しい。遠すぎるのだ。

そこでグアムの3機の内1機を、日本に配備することが検討されている。配備されればこれが日本へのグローバルホーク初めての配備となる。

実は以前から米軍はグローバルホークを在日米軍基地のどこかに配備したいと日本政府に打診していたらしい。それがこのところの北朝鮮のミサイル発射に関する動きを見て、前倒しで検討することになった。

グアムのアンダーセン空軍基地に配備されているグローバルホークは、太平洋、東シナ海、南シナ海、日本海とかなり広域を飛行している。これは特に中国の海洋活動を監視しているものと見られるが、北朝鮮も監視対象となっていた。

しかし北朝鮮が今にもムスダンを発射する可能性が高まってきたため、より北朝鮮に注意を向けるためにはグアムは遠すぎると判断。1機を対北朝鮮専用にしようということだろう。

グローバルホークはひとたび飛び立てば、約30時間は飛び続ける。様々な角度からの撮影で鮮明な画像を収集できる。

また、搭載されている赤外線センサーにより、ミサイル発射時に発生する熱も感知できる。

ムスダンに関しては、これまでは衛星による監視が行われてきたのだが、衛星による監視では1日に数回と頻度が低いため、発射台ごと移動できるムスダンの監視を継続するには無理がある。

それをグローバルホークで補おうということになったようだ。

他にもグアムと三沢基地にグローバルホークを分散配置する理由がある。天候だ。

グアムだけだと、台風など悪天候の際に北朝鮮の監視が行えなくなる。しかし、離れた三沢基地と分散しておけば、常にどちらかのグローバルホークが飛び立つことが可能だ。

米軍の対北朝鮮体制が強化されつつある。


以下、北朝鮮のムスダン関係の記事です。

『挑発しているのは米国か。朝鮮半島は軍産複合体に狙われているのか。(続)』(2013/04/05)
http://newsyomaneba.seesaa.net/

『挑発しているのは米国か。朝鮮半島は軍産複合体に狙われているのか。』(2013/04/04)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/353930262.html



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