2013年01月08日

CESに見る、日本勢の脱テレビ志向

8日に、米ラスベガスでCES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)が開催される。世界最大の家電見本市だ。

日本や韓国のメーカーが事前発表会を開いている。今年目立っているのは、「4K」対応と呼ばれる高性能テレビで、フルハイビジョンの約4倍の解像度を持つテレビだ。

再び「テレビ戦争」が始まる。

ただ、パナソニックやシャープは既に激しい価格競争と通貨安政策を採る韓国などとの競争を強いられているため、今回のCESでは、美容家電の本格参入やIGZO(イグゾー)といった独自の新型液晶搭載商品の発売を発表することで、テレビ依存からの脱却を試みるようだ。

とはいえ、テレビを捨てるわけでは無いとシャープの高橋興三副社長は言う。

「競合は数多いが、テレビ事業を捨てるつもりはない」

それを示すように、シャープはアクオスの4Kテレビを初披露する。それだけではない。CESではなんと、8Kテレビも参考出展するという。しかし、それほどの高性能をユーザーは求めているのだろうか。

対する韓国もLG電子が4Kテレビの65型と55型を発表する。また、同社は「グーグルテレビ」という米グーグルのコンテンツ配信サービス対応機種も発売を開始するという。なかなかユーザー視点で、特色を出そうとしていることが分かる。

これに対し、シャープの関係者は言う。

「テレビだけでなく、他社にはまねできない分野で戦う」

それは、IGZOの32型業務用ディスプレーや超薄型ノートパソコン「ウルトラブック」向けのIGZOを出典することを示している様だ。

とにかく、単なる価格競争から抜け出すために、独自路線を打ち出す必要があることは、どのメーカーも痛い程感じている。

パナソニックも、テレビを出すことは出すが、「スマートテレビ」に注力する。こちらはインターネットを利用できるテレビだ。

また、パナソニックも美容家電の米国での本格参入を決めた。この手の商品は、直接体に使うため、多少高額でも品質の良さで勝負出来るかもしれない。

このパナソニックの脱テレビ志向は、既に米国での販売戦略として実行されている。美容家電、調理家電などに先進的なデザインを取り入れるだけで無く、販売戦略としても、ニューヨーク・マンハッタン近郊に美容・調理家電を販売するための店舗も開いている。

以上の様な日本勢の動きに対し、証券アナリストの一人は言う。

「テレビだけで、応戦すれば価格面、性能面で確実に韓国勢に負けてしまう。オリジナル分野を少しでも多く確立することが先決」

また、今回のCESで目立つのは、各社ともスマートフォンやインターネットとの連携を売りにした家電を出してくることだ。日本勢もこれらの連携機能を白物家電に搭載して勝負にでる。

ところでテレビについては、東芝もまだ頑張る様だ。やはり4K対応テレビを発表するが、昨年発表した55型に続けて、この春からは58型、65型、84型と大型化していくらしい。

しかも価格でも勝負にでるようで、1インチ当たり単価を1万円以下に抑え、他社の半額以下で勝負に出るというから凄まじい。深串方彦執行役専務は言う。

「4Kを家庭で楽しめる時代を切り開く」

うーん、少なくとも私には必要無いなぁ。そもそもテレビを余り見ないし。しかし世間は飛びつくかどうか、楽しみである。

さらに東芝も、テレビとインターネットの連携を売りにする予定で、クラウド技術を利用してテレビ番組の出演者情報や検索機能、さらには知人との番組情報やメッセージを共有できるサービスを2月から米国で開始する計画もあるという。

もはやおじさんにはついて行けない。テレビをみるのも選ぶのも、ややこしい時代になってきた。はたしてユーザーが欲しいのはどんな機能なのか、各社見失わない様にせねばならないだろう。

CESには、3000社以上が参加し、約15万人の来場者を見込んでいるという。

来場者が欲しいものは、どのような家電だろうか。



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