2012年12月25日

「日本酒の逆襲、輸入史上最大、マッコリ輸出はがたがた」と報じる韓国メディア

韓国系のニュースサイトで一斉に、韓国の若者が日本酒を好むようになったことが、少々の危機感をもって報じられていた。

まずはビール。特にサッポロビールが躍進したようだ。サッポロビールの韓国輸入はまだ歴史が浅く、昨年の7月から本格的になったばかりだった。

ところが今年の1月から11月に韓国に輸入されたビールがかなり増加しており、金額では6800万ドルと26.6%増え、量としては6700万リットルと23.6%の増量だった。

しかも韓国ビール市場は外国勢にリードされ、トップは日本で輸入比率が25.9%、2位のオランダが18.3%だった。

韓国関税庁が分析した理由は単純で、韓国人が外国の美味しいビールを知ってしまった、ということだ。

「海外旅行が増え、さまざまなビールの味を望む消費者が増えたうえ、国内のクラブ文化の広がりも輸入ビール市場の拡大に影響を及ぼしたようだ」

また、もう一つの理由として、

「健全な飲酒文化が広がる中、日本酒やワイン、ビールなど低価格かつ低アルコールが主流となりつつある」

とも分析している。

味については、これを裏付けるかのように、英経済週刊誌エコノミストは記事に記載している。

「韓国ビールは北朝鮮の大同江ビールよりまずい」

身も蓋もない書き方だが、そのように評価されたことは、丁度韓国で日本やオランダのビールが人気になっていることを裏付けているタイミングだ。

そして日本からの輸入増はビールだけではない。ウイスキー、ワイン、日本酒も含めた4代酒類輸入量が前年同期比で15.3%も増えており、特に驚くべきは、日本酒だった。

日本酒の輸入量は410万リットルと、70.2%も増量していたのだ。ただ、金額ベースでは単価が下がったため、8.8%増に留まっている。

韓国創業経営研究所所長のイ・サンホン氏は分析する。

「日本文化に対する抵抗感が少ない若い層を中心に、アルコール度数が高くなく、さっぱりした味の日本酒の人気が高まっている」

対して韓国が誇るマッコリは、輸出量が2700万リットルと29.5%減少してしまった。とはいえ、この減少率は、前年までが異常に高すぎたという分析もあり得る。

これらの減少を、韓国のメディアは以下の様なタイトルで報じている。

「下火になった酒類での韓流の風、マッコリ輸出が10年ぶりに減少」
「日本酒の逆襲、輸入史上最大、マッコリ輸出はがたがた」

要するに、韓流文化の競争力が弱まったという危機感なのだろうか。

以上、だからどう、という意図はないのだが、韓国メディアの慌てようが面白かったので、取り上げてみた。



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