2012年08月01日

ガンダム実現への第一歩となるか。人が乗れるモビルスーツっぽいロボット「Kuratas」登場!(動画有り)

ガンダムファン、ロボットファン、メカファン、乗り物ファン、えーい、コスプレファンもついでに興奮すべし。

7月29日の千葉市幕張メッセで開催された「ワンダーフェスティバル2012」で、ついにそのベールを脱いだのがモビルスーツっぽいロボット「Kuratas(くらたす)」だ。

まず、どのような物かをすぐに見たい、という方は、この記事の最後の動画複数を先にチェックしてください。

オリンピックの金メダル取得よりも、このKuratasが日本で生まれたことにほっとした私。何しろ日本はガンダムだけでなく、トランスフォーマーも生み出した国だ。その実現への第一歩は、やはり日本であって欲しかった。

そしてそれが、どうやら現実になったようだ。しかも巨大メーカーではなく、たった二人の男のユニットから生まれた。

残念なのは、このKuratasの盛り上がりは既に海外では始まっていたようだ。しかし、日本製であることは間違いない。制御しているOS(後述)も日本製だ。

そのユニットは「水道橋重工」と言う。なんだか大森辺りの町工場のような響きだが、これは男性二人のユニットであり、Kuratasを生み出すために組まれたユニットだ。彼らのことは追々紹介したい。

そしてこのKuratasは、人が搭乗して操縦するモビルスーツ型(っぽい)ロボットだ。

概観もSFチックだが、その動きもまだまったりであるとは言え、なかなか趣がある。高さは約4メートルで重量は約4.4トンだ。油圧で駆動する関節は約30カ所あり、かなり複雑な動作が可能だ。また、驚いたことに、ディーゼルエンジンを積んでおり、公道も走れる(但し時速10キロ)という。

手には物をつかめる精巧な指も有り、武器(おもちゃなので勿論殺傷能力は無い)も搭載されている。ガトリング銃はBB弾を1分間に6000発撃てる。ミサイルも搭載しているので動画で確認してほしい。

そしてロボットファンが最も感動したであろう部分は、そのコックピットだ。まるでアニメのロボット操縦席のような装置が搭載されている。しかもパイロットは、大型の液晶ディスプレイで外部を見ることができ、標準となる人物などをロックオンすることもできる。これも動画で楽しんで欲しい。

Kuratas自体は勿論日本製だが、その制御をしているOSも、ロボット向けに開発された日本製だ。OSの名前は「V-Sido」と書き、「武士道」と読ませる。この読み方はちょいと苦しいが…。

このOSのおかげで、Kuratasは、まるでモビルスーツの様に、直感で動かせる。この操作性が米国では先行して話題になっており、「Kinectベースのインターフェイスが搭載されている!」と盛り上がったようだ。Kinectは、2010年にマイクロソフトから発売されたあのXbox 360向けに用意されたゲーム用デバイスだ。

操作でユーモラスなのは、パイロットの笑顔を検出してガトリング銃が発射されることだ。この仕組みの意味は不明だが、敵を追い詰めて笑ったときに銃が発射されるというような意味合いだとの説がある。

もう一つ操作で特筆すべきは、iPhoneからも操作できることだ。そのため米国のブログメディアサイトであるCult of Macでは「もっともクールなiPhoneアクセサリー(The Coolest iPhone Accessory)」とKuratasのことが紹介された。

そしてKuratasには直接関係ないが、モデルパイロットの女の子(動画参照)が、ナタリー・ポートマン(ほら、レオンのマチルダ。スターウォーズのアミダラ。ブラック・スワンのセイヤーズ。え、もうマイティ・ソーのフォスターですよ)そっくりな美少女であることも話題作りに貢献したらしい。

本当に、こんなかわいらしい子をどこで見つけてきたのだろう。

さて、Kuratasは幕張メッセでお披露目されたので、首都圏で製造されたような印象を持ってしまったが、実は山梨県の山奥にあるガレージで作られた。

既に書いたが、制作したのは一人の男だ。名を倉田光吾郎と言う。アーティストだ。アーティストとしての実績は、『装甲騎兵ボトムズ』に登場する「スコープドッグ」を原寸大で作ったことで有名になったらしい。他にも「カストロール1号」などがある。

「まずぼくが、巨大ロボットに乗ってみたかったんですよ。でも待てども『ASIMO』のような小さなロボットが作られるだけで、もう待てないから自分で作ろうと思ったんです。」

ところが壁にぶつかった。駆動部分も自分で作れた。しかし思ったという。

「このまま制御なしでロボットが倒れたらオレ死ぬな」

そんなときにロボットを制御する「V-Sido」というOSを知った。そこで、その開発をしていた独立行政法人産業技術総合研究所スタッフの吉崎航に会いに行った。

「オレの巨大ロボ制御しない?」

そう言って口説いたのだという。

実は吉崎氏も、巨大なロボットを作ってみたいという思いがあったらしい。ただ、実際に巨大なロボットのパーツを製造することはできないと思っていた。ところが声を掛けてきた倉田氏は、既にそれができている。

──これは丁度良い。

ということで、二人の水道橋重工業というユニットが誕生した。見事に足りない部分を補えあえるコンビではないか。そしてなんと二人だけの資金でKuratasを製造してしまったというのだ。

倉田氏は、駆動部分をパワーショベルなどの重機を分解して取り出した部品を利用したという。右手の指は、実際にものをつかめるほど精巧だということは前述した。

そして左手にはガトリングガンが2丁装備されている。この部分には、オプションでロケット弾や花火の砲塔などを装備することが出来る。

もうロボットヲタやロボット萌えには垂涎物だ。

そして彼らをさらに喜ばせるのは、コックピットに乗り込むときにスイッチでハッチが自動的に開閉できることや、パイロットが液晶の大画面を見て外部を認識することだろう。Kuratasには後方にもカメラが搭載されているので、パイロットは前後を画面で確認できる。

それだけではない。なんとKuratasの後部からはカメラ搭載のドローン(4軸ヘリコプター)を発射でき、そのドローン搭載のカメラを通して、Kuratasを俯瞰した映像も見ることができる。これはSFチックでたまらない。

さて、幕張メッセでのお披露目でさらに会場を沸かせたのは、このKuratasがネットで購入できるようになったという発表だったかもしれない。

価格は1機1億円以上なので、おいそれと買えないが、金さえ有れば購入できるところにまでモビルスーツっぽいロボットが降りてきたということに驚く。

始めから量産して販売することを目標に水道橋重工業というユニットは誕生したのだという。それで倉田氏は言う。

「1台しかないロボットではなく、量産機を強く意識したデザインにしました。アニメの主人公だけが乗れるものではなく、誰でも乗れるロボットにしたかったんです」

そしてこの量産への拘りの理由は次の様なことだったと倉田氏は言う。

「自分が巨大ロボを1機作ったら、それを真似できる人が日本にはたくさんいます。個人でもこうやって作れるよって前例を見せると、作る人が増えて、もっとすごいものも生まれるかもしれない。すでにたくさんの技術をもっているのに、『なにを作りたいのかわからない』という人が日本には多いように感じます。ぼくらの世代は、子どものころに観たアニメの影響で巨大ロボが刷り込まれている。巨大ロボは海外じゃなく日本が作らなきゃ!と言いたい。渋谷を巨大ロボが歩き回る……そんなことが当たり前の日本になったらすごく面白いじゃないですか。」

そして、

「まずはとりあえず、アラブの石油王が『日本スゲー』と勘違いしてうっかり買ってくれないかなぁ……と思っています」

と笑う。

吉崎氏は、もう少し真面目に語った。

「このサイズのロボットを動かせることがわかれば、もっと一般化するかもしれない。そうすれば、ぼくらではない誰かが、例えば災害現場などで稼働できる、腕がパワーショヴェルになっているような重機としてのロボットを作ってくれるかもしれない。そういう願いを込めてクラタスを作っています」

面白いコンビだと言うことが、その思いのズレからも伝わってくる。

さて、購入したいという方は、以下のサイトから発注してください。
http://suidobashijuko.jp/

そして、以下に4つの動画を掲載しました。是非ご覧ください。

プロモーション動画1



プロモーション動画2



ワンダーフェスティバル1



ワンダーフェスティバル2







posted by しげぞう | Comment(2) | TrackBack(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ロボット研究会(名前検討中
ウェーブで ロボット で 検索して クレタスの記事を 見つけまして、動画など見ました。 それで クラタス で プログ検索中です。
解体ロボとか いろいろできるかなぁ。殺人ロボは やめてほしいなぁ
ガンダム ボトムス 時代の人達の 作り上げたロボットですね。ジャイアントロボ時代の 人がロボット作れたらナァ。鉄腕アトムも できるのかなぁ。
バビル2世の ポセイドン できるかなぁ
Posted by 村石太キッド&アクトロイド at 2012年11月04日 22:18
村石太キッド&アクトロイドさん、コメントありがとうございます。

実は私はジャイアントロボ世代でした。ガンダム世代ではありません。

ところが、あなたのコメントを読みながら、ふと思ったのですが、ジャイアントロボとバビル2世のポセイドンがダブってしまい、違いがあやふやになってしまいました。

ともあれ、これが起爆剤となって、さまざまなロボットが生まれると楽しいのですが…。
Posted by 管理人 at 2012年11月04日 22:30
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