2011年11月26日

デフレが童貞を増やすのであって、人口減少がデフレの正体ではない(独断と偏見による仮説)

爆発的にヒットした藻谷浩介氏の著書『デフレの正体 経済は「人口の波」で動く』は、批判も多い。私も拝読した。

その最も多い指摘は、人口減少がデフレの原因などと言っているが、日本以外の国では同じ現象が見られない、というものであり、また、理論的な根拠が薄く、単に統計上の数字を照らし合わせて、相関関係があるとこじつけたに過ぎない、というものだ。

ちなみに、著者の藻谷浩介氏は、自説が批判されると、キレる、ということは以前紹介した。

『ベストセラー『デフレの正体』の酷評に、感情的なコメントを書き込み名誉毀損で訴えられた藻谷浩介』(2011/09/21)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/227002741.html

さて、本題。

25日、国立社会保障・人口問題研究所が、昨年6月に実施した独身男女に対する興味深い調査結果を発表した。調査名は「出生動向基本調査」という。

それによると、18〜34歳の未婚者の内、「交際中の異性がいない」と回答した割合が、男性で約6割(61.4%)、女性で約5割(49.5%)に上ることが分かった。この割合は、調査を開始した1987年以来で最高の割合となった。

といっても、この調査は毎年行っているわけではなく、5年ごとに行われている。調査対象は18〜34歳の男女計7073人(男性3667人、女性3406人)だった。

今回の調査結果から、恋人が居ないことをそれほど悲観する必要も雰囲気も無くなりつつあることが想像できる(かもしれない)。

私はモテない若者だったが、周りには交際中のカップルが多く居たので、ずいぶんと悲観していた記憶がある。

しかし、時代は変わったようだ。男性などは、この調査結果からは、恋人がいない方が若干多い多数派となる。

それでは、異性に興味がなくなってきたのか、というとそうでも無いらしい。

ちょっと異性への興味と主旨が異なるが、「ある程度の年齢までには結婚するつもり」と回答したのは、男女ともに前回調査より増加しているのだという。

つまり、結婚願望は強くなっているというのだ。これは意外だった。しかし、確かに結婚情報誌といった、かつは存在しなかった分野の専門誌が登場しているところから想像できるのかもしれない。

じゃぁ、なんで独身なの?との質問に最も多い回答が「適当な相手に巡り会わない」だという。

これは原因が分かりにくい。現在は、決して男女の出会う機会が減少しているとも考えにくいからだ。ということは、出会いの機会が減少しているのではなく、「適当な相手」の条件が変わってきたのかもしれない。

それについて関係有りそうな話が、結婚情報サービス大手(ツヴァイ)の担当者の話だ。

これまで、この業界のサービスを利用した男女は、収入や身長などの条件で相手を検索することが多かったという。

しかし最近では、ここに変化が見られるらしい。

要するに、現実の社会での生活力よりも、家事や趣味を重視した検索が増えているのだという。

これは結婚相手が見つかりにくくなっている原因を探る手がかりになりそうだ。

しかし同時に、結婚願望が増えていることは、この業界でも感じられるそうだ。

それは、会員一人に紹介する相手の数が格段に増えていることや、パーティーなどのイベントも増加しているという。特に東日本大震災後に激増しているというのは、なにやら生物としての本能がかかわっているような気がする。

つまり、種としての存亡の危機が迫ると、子孫を多く残そうとする本能だ。

そしてその本能は、女性がより強く感じるのか、この結婚サービス業の担当者は言う。

「特に女性は“婚活”する人が以前より増えている。交際はしなくても、結婚したいという気持ちがあるのでは」

これは意外だった。現在は、女性が自立しているので、女性の方が結婚なんかしなくてもいい、と考えるようになっていると勝手に想像していたからだ。

これは、たまたま身近にそのような女性たちがいるからかもしれない。

卑近すぎる例で恐縮だが、私の周りにも、結婚はしなくてもいいから子供が欲しい、という女性が何人か居る。

この結婚サービス業の担当者の言葉とは反するが、「出生動向基本調査」では、「一生結婚するつもりはない」と考える男女も増加傾向にあるという。

「特に異性との交際を望んでいない」と答えた男性は45.0%、女性は45.7%もいた。これは驚いた。

これまた卑近な例だが、私の20歳前後などは、少なくとも周りの男どもの頭の中は、常に女性のことを考えていたような気がする。異性への興味が、何をするにも活力だったと言っては大げさだろうか。ずいぶんと世の中は変わったようだ。

交際を望んでいない、という割合が多いにもかかわらず、「いずれ結婚するつもり」と回答しているのは男性が86.3%、女性が89.4%と高い数値を示しているところになにやらちぐはぐな感じがする。

要するに、恋愛は面倒だが、結婚はしておきたい、ということなのだろうか。

しかし、独身志向も増えている。なんだか良く分からない。

前述で、結婚しない理由に「適当な相手に巡り会わない」があると書いたが、この回答は20〜30代前半の独身者の約5割の回答だ。20代前半までは「必要性を感じない」が約4割だという。

さて、この「出生動向基本調査」ではもうちょっと踏み込んだ調査もされていた。

性経験に関する調査だ。

20〜24歳では、性経験が「無し」と回答したのが男女ともに4割以上。そして35〜39歳になると数字は減るが、「無し」の男性は27.7%、女性は25.5%となった。

この数字が高いか低いか、わたしには分からない。諸外国と比較してみたいところだ。

そこで冒頭で紹介した藻谷浩介氏にリクエストしたい。

インフレ傾向やデフレ傾向、まぁ、GDPデフレーターなどの指標で良いと思うが、それらと、童貞の増減傾向を調査して見て欲しい。

もしかすると、相関関係があるかもしれない。その調査でまた一冊本を執筆して欲しいのだ。

ずばりタイトルは、『デフレになると童貞が増える?』である。だめかな?





posted by しげぞう | Comment(4) | TrackBack(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
しげぞう様、こんばんは。ずいぶんキバツなタイトルなのでビックリです!昔の若者は仕事もあり、経済的な基盤がしっかりしてましたよね。知り合いの男の子たち(あえてそう言います)は、学校を卒業してますが、非正規だから結婚したくてもできないんだと内心思っているようです。しげぞう様のお知り合いの「結婚はしなくても子どもが欲しい」とおっしゃる女性は、たぶんしっかり自立されているのではないでしょうか。大人ですよ(笑)
Posted by spacelight at 2011年11月26日 20:16
spacelight様、コメントありがとうございます。

ちょっとタイトルが行き過ぎだったかもしれません。その成果、アクセスがこの記事に集中しております。(^^;)

そうですね。将来の収入に見込みが立っているかどうかは、結婚に踏み切れるかどうかの条件にはなりそうです。

その延長として、インフレ(その過激な状態がバブルですが)期には、着実に昇級していくので、男女ともにイケイケになって、その結果童貞が減るのではないかと推測したのです。

逆に、現在のようなデフレの時期の若者には、私などが体験した、毎年間違いなく昇級する、といった経験が少ないのですね。

その結果、将来の収入の希望的観測が立たず、その結果、あまり異性に対して積極的になれないのかもしれません。女性とそのような関係になった後、結婚を求められても対応できないし、ということかなぁと。

で、GDPデフレーターの数値と童貞の増減に相関関係があるかどうかを、誰か調査してみるとおもしろいかな、と。

ちなみに、「結婚はしなくても子供は欲しい」という女性がいて困るのは、「小作りだけ励んで、結婚しなくてもいいのなら、喜んで手伝うぞ!」という不埒な男性もいることです。

まぁ、彼女たちは、そんな男にはひっかからないでしょうけど。

しかしですね、実際のところ、本当に好きな人ができたら、男女とも、金の心配など忘れるほど、いっしょになりたいと思うのではないか、とおも思っていたので、案外冷めているものだなぁ、と思ったりもします。
Posted by 管理人 at 2011年11月26日 22:21
違うやろ。童貞が処女願望持ってそれを露骨に社会にぶつけるようになってきているけど、そういう男性にぴったりな女性とかそういう処女願望の男性が好きな処女の女性がなかなか現れないからやろ。
Posted by パルミラ at 2012年03月03日 22:06
パルミラさん、コメントありがとうございます。

童貞が処女願望を持っているというのがどうなのか分かりませんが、女性が処女願望を持っている童貞好きではなさそうなところは分かるような気もします。

となると、まずは男側に問題あり、というところでしょうか。

しかし、私が若かった頃の男どもは、喩え童貞でも、相手をしてくれるなら、処女かどうかなんて関係ありませんでしたよ。

もう、女(できれば美人)であれば大歓迎、っていう勢いがありましたね。

やはり今の男性の気分がわかりません。
Posted by 管理人 at 2012年03月03日 22:24
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