2011年07月13日

カルザイ大統領の弟が殺害された。反米か反政府か、麻薬利権か。

12日、アフガニスタン(アフガニスタン・イスラム共和国)のハミード・カルザイ大統領53歳の弟であるアフメド・ワリ・カルザイ氏(年齢不明。50代らしい)がカンダハル市内の自宅で射殺された。

アフメド・ワリ・カルザイ氏は南部カンダハル州議会議長だった。カンダハル州は反政府武装勢力タリバンの拠点だ。その地でアフメド・ワリ・カルザイ氏は政権の代行者として存在していた。

しかもこのたびの殺害は、駐留外国部隊の撤退開始を目前に控えていた時期だけに、このもともと良いわけではなかった南部の治安がさらに悪化する可能性を高めている。

射殺犯は既に判明していると言うことで、なんとアフメド・ワリ・カルザイ氏の幹部護衛官だという。

つまり非常に身近に居ることができる人物だったため、射殺も十分致命傷と成るように頭と胸を狙い撃ちしていた。

アフメド・ワリ・カルザイ氏を殺害した護衛官は既に他の護衛官に射殺されたとされているが、実に十年間アフメド・ワリ・カルザイの護衛に従事していた人物だという。つまり、アフメド・ワリ・カルザイ氏の人となりを良く知っていた上での殺害だったわけだ。

一方、この地方の治安を揺るがしているタリバンの報道官は、この殺害を行った護衛官はタリバン関係者であるとの声明を発しているが、治安当局はこの犯行の背景を調査している。

ただこのハミード・カルザイ大統領の弟であるアフメド・ワリ・カルザイ氏には、裏の顔があ。

アフメド・ワリ・カルザイ氏は汚職疑惑や、麻薬取引により財を成したと言われているのだ。

麻薬密売王とも呼ばれていたらしい。また、CIAのエージェントであり、米国寄りの政策を行う見返りに麻薬市場を牛耳ることを許されていたとも言われているのだ。

そのため、殺害の背景は、単に反政府勢力の犯行というだけではないかもしれない。

それでもハミード・カルザイ大統領にとってはダメージと成る。

大統領は、特に駐留米軍の撤収開始とともに、いよいよカルザイ政権が自国軍や警察により治安維持を行うことをアピールし始めていたからだ。

その矢先にタリバン勢力が拠点としている南部地域で、カルザイ政権の代行者であったアフメド・ワリ・カルザイ氏が殺害されたわけだ。

これでこの地域には政治的空白が生じ、治安の乱れを伴う政治的な混乱が発生する可能性がでてきた。





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