2011年07月04日

松本龍復興担当相というお坊ちゃまは良く「滑る」

帰宅してテレビのニュースの一部を見たら、やけに盛り上がって居るではないか。

そこにはあの松本龍復興担当相が写っている。はて、「また」何かやらかしたのかな?と見ていると、なんともふんぞり返った物言いが映し出された。

暫くぽかんとして見ていたが、映像が終わった途端、笑ってしまった。

菅直人首相の周辺は、どうやら類友が集まっている。阿呆だ。

松本龍復興担当相が気負って、頼もしいリーダーを演じようとして「滑った」のだろう。何しろゼネコンの資産7億と言われるお坊ちゃまなのだ。

その一部始終はあちらこちらのメディアが掲載しているので、ここでは断片的に拾ってみたい。

松本龍復興担当相は陳謝がお好きだ。先月の28日にも「民主党も自民党も公明党も嫌い」と発言し、1日に陳謝した。

一部の好意的なメディアでは、防災担当相として震災の政府対応を担ってきた強い自負が被災地の知事達や国への不満につながったものだとしているが、どういたしまして。自負を負うほどの活躍はしていない。

松本龍復興担当相の周辺の者たちは、「本音は復興相をやりたくないのでは」と言っている。だから投げやりな発言がぽんぽん飛び出すのだと。

また3日に村井嘉浩宮城県知事に対して、

「県でコンセンサスを得ろよ。そうしないと我々、何もしないぞ」

と恫喝したが、これは村井嘉浩宮城県知事が主張している漁港の集約や民間参入に、地元漁協が反対していることに対する不満をぶつけたものとも言われている。確かにそれはありそうだ。

上記の様に、松本龍復興担当相の奇異な行動や言動に、好意的なメディアもある。

例えば6月3日の記者会見では、松本龍復興担当相(当時は防災担当相)は、菅直人首相が震災と原発事故に対し「一定の目処」を付けた後の退陣表明をした際に、

「一日も早く退陣した方がいい」

と発言していることや、復興相就任を2回は固辞していることを持ち上げている。

しかし、6月28日の就任会見にはサングラス姿で臨むなど、当初からどこか投げやりな態度、あるいはピントの外れたかっこつけを行っている。

やはりこの松本龍復興担当相という男は、「滑って」いるのだ。これが私の見解だ。

前述した就任会見での「民主も自民も公明も嫌い」発言にしても、好意的なメディアでは松本龍復興担当相が政局的な駆け引きばかりを行っている国会への批判をしたものだ、などと持ち上げたが、これも要するにかっこつけて「おれはどこにも阿らない」と意思表示しようとして「滑った」のだろう。

この発言に対して、自民党の谷垣禎一総裁はコメントしている。

「松本さんはやる気を失っているのではないか。もう菅さんの下でやっているのは嫌だ、という表現だと思う」

これもまた好意的な受け取り方の例と言えるだろう。勿論、野党の谷垣禎一総裁にしてみれば、皮肉でもあるのだろうが。

さて、一連の上から目線で横柄なぼんぼんで世間知らずの態度を露呈している松本龍復興担当相に対して、一方的に唾を飛ばされたような状態だった村井嘉浩宮城県知事は、4日に大人の会見をしている。

「国と地方自治体は主従関係ではなく対等なパートナー。命令口調でなく、お互いの立場を尊重するような話し方の方がよかったのではないか。取り方によっては『国の方が偉いんだ』ととらえる人もいると思う」

と冷静に訴えた。しかも大人なので、松本龍復興担当相の暴言をいちいちあげつらって攻撃するようなことはしていない。むしろ、できるだけ好意的に受け取ろうとしている姿勢を見せた。

例えば、「県で意見集約をちゃんとやれ。やらなかったらこっちで何もしない」と投げやりに言われたことについては、

「何でも国まかせではだめだ。地方もしっかりと責任を果たしなさいと受け取った」

という励ましと受け取ったとしている。

また、会談の最後に、松本龍復興担当相が記者達に向かって、「(叱責した部分を)書いた社は終わりだぞ」と恫喝したことについても、

「冗談だろう。威圧ではないと思う」

と、半ば庇うような発言もしている。大人なのだ。というかばかばかしかったのだろう。悲しくなったのかもしれない。

ただ、村井嘉浩宮城県知事が自衛隊出身であることを皮肉られた「お客さんが来るときは、自分が入ってから呼べ。長幼の序は自衛隊(出身)だったらわかるだろう」という叱責については、

「遅れたわけではない。社会通念上、このような接遇が正しいと理解している。今後、松本大臣がおいでになったときは“松本大臣バージョン”を心がけたい」

と、少々嫌みを語っている。

この件については、松本龍復興担当相という男が余りに狭量なのだ。この国難の時に、どうでも良い些末なことで叱責してかっこつけている。そしてやはり「滑った」のだ。そもそもどうしておまえが「お客さん」なのだ。仕事をするために来ているのだろう。

それに、大臣は偉いというような発言をしているが、民主主義においては、主権者が偉いのだ。勘違いも甚だしい。

ただ、村井嘉浩宮城県知事は、懸念も口にしている。

「被災者の皆さんは国と県と市町が協力して、自分たちのためにしっかり対応してくれるのだろうと思っており、不安に思ったかもしれない」

それはそうだ。本当に不安にさせる男だ。復興担当相失格だろう。

そして村井嘉浩宮城県知事は有るべき姿を語った。

「相談しやすい環境をつくってほしい。国の方から私たちの方に歩み寄ってほしい」

さて、松本龍復興担当相の発言が前後してしまったが、この男、達増拓也岩手県知事に対しての発言から騒がれてしまった。とにかく横柄なのだ。

「(国は)知恵を出したところは助け、知恵を出さないところは助けない」

おいおい、国(政府)は知恵を出したっけ?

口調も偉そうだった。どうやら被災した県よりも自分は権威があり偉い立場なのだと勘違いしている様だ。まるで自分が被災者や県に、恵みを垂れる神のような立場に居ると思っているようだ。

私が特に呆れたのは次の言葉だ。

「九州の人間だから東北の何市がどこの県か分からん」

ああ、馬鹿丸出しだ。それを頭にたたき込んでいくのが仕事だろうし、立場であろう。

「おれは素人だ!しかも勉強する気もない!」

と威張ってどうする。

そもそも松本龍復興担当相は威張れる立場に居ない。防災担当相だったときも、東日本大震災の直後から姿を見せなくなった、というより忘れ去られるほど存在感が薄かった。

防災担当相などといいながら、記者が福島第1原発について訪ねると、「私は担当じゃない。」といって逃げまくっていたという。

当然、記者会見などしなかった。隠れていたような案配だ。

修羅場に耐えられる人物ではないのだ。お坊ちゃまである。

福岡の「松本組」というゼネコンの御曹司である。その資産7億円(貧乏人の僻みで何度も書いてしまった)。菅内閣トップと言われている。

ある記者によると、東日本大震災が発生したときはパニックに陥り、それで会見もできなくなったらしい。それが一息つくと、途端に横柄になっている。

そもそも、東日本大震災が発生した直後の数日間、被災地救援や物資輸送が滞ったのも、この松本龍復興担当相が元凶だと言われている。

何しろ全くの役立たずだったために自衛隊の初動が遅れてしまった。

結局このときは、仙石由人内閣官房副長官がしゃしゃり出てきて官僚を呼び出しては被災者支援の指示を出していたという。

役立たずという類友を、菅直人首相は集めている。

それとも松本龍復興担当相は、国のために菅政権をつぶそうとして、あえて自分自身を菅政権の爆弾にしようとしている憂国の士なのだろうか…。(まさか、と突っ込みをいれてください。笑)




posted by しげまる | Comment(2) | TrackBack(4) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いい読みですな。松本龍はイタイほどスベっている。能無しでも金があれば国の大臣ってできるんですな。
Posted by たいぞう at 2011年07月07日 10:41
たいぞうさん、コメントありがとうございます。

金づるを持っている、というだけで、大事にされる政治家もいますからね。

そしてこの男の場合、滑ったあげく、辞任した。

まぁ、引き際の良さだけは、菅直人首相よりましと言えましょうか。
Posted by 管理人 at 2011年07月07日 22:53
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