2011年04月24日

この人誰?ACジャパンの「日本の力を、信じてる。」シリーズ。

その謎の人物については、記事の最後に彼が活躍している映像を割り付けておいたので鑑賞いただきたい。

うざい、と言われるまでに流されているACジャパンの公共広告。むしろ反発を買ってしまい、その広告としての効果は逆効果ではないかとの評価も出ているCMだだが、その中に有名人を採用した「日本の力を、信じてる。」篇がある。

そう、トータス松本などの有名人が無報酬で出演しているCMだ。

まぁ、この一連のCMの評価は別のお話として、私が「?」と思っていたことがあった。

全く知らない人物が登場していたからだ。そしてその「?」はどうやら私だけではなく、おもったよりも多くの人たちが「誰?この人」と思っていたらしい。

それは前半でEXILEのHIROが、緊張しているのか硬い表情で登場している「日本の力を、信じてる。」篇のCMだが、その後半に、スーツ姿の見知らぬ男性が登場して、実に聞き取りやすい滑舌の良さでメッセージを発していた。

「誰だ?」

私はすぐに、「韓国人ミュージシャンかか?」という印象をもった。顔つきが韓国系であることと、背後にミキシングルームらしき設備が映っていたからだ。そしてその直感と推測は、当たっていたことが分かった。

また、多くの人が「誰だ、この公務員は?」などと思ったらしい。それほどきまじめそうな印象を与えている。

とうことでこの人物は誰でしょう、というクイズに対する回答をさっさと出してしまう。

彼は「m-flo」という名の音楽ユニットでありプロデュースユニットのメンバーである「VERBAL」という人物だ。このユニットはエイベックス系のレーベルであるrhythm zoneから作品を出している。

そしてこの「VERBAL」という人物は、本名を柳栄起(りゅう・よんぎ)という東京都出身の在日韓国人3世だ。国籍は韓国にある。

1975年に東京に生まれている。ただ、子供の頃に親の仕事の関係で米国で過ごしたり後に米国のボストンカレッジで哲学とマーケティングを学ぶなどしているので、米国の文化や言葉には親しんでいる。

才能のある若者のようで、14歳のころから自作の英語の詩を作り、ラップを行うようになっている。

学生時代(東京都世田谷区のセント・メリーズ・インターナショナル・スクール在学中)にライブ活動を行うと、いくつかのレコード会社からデビューするようにオファーを受けている。

ただ、本人は音楽で生活してけるとは思わなかったのか、あるいは他に考えるところがあったのか、このときは音楽活動を止めてしまったようだ。

そして再び米国に渡り、ボストンカレッジに入学している。

このときの大失恋がきっかけとなり、プロテスタントのクリスチャンになっている。

このときのクリスチャンの活動の一つとして、パワー・フォー・リビングのCMに登場しているという。日本でも久米小百合(久保田早紀)が久しぶりにテレビに登場したことで話題になったあのCMだ。

卒業後に証券会社で一時働いたが、すぐに牧師を目指すためにゴードン・コンウェル神学校に入学した。

在学中に同じセント・メリーズ・インターナショナル・スクール出身のTaku Takahashi(高橋拓)とm-floを結成することになった。

それでもVERBAL自身はまだ音楽では生活できないと思っていたらしく、相変わらず牧師を目指していたので、デビュー後も学業と両立させていた。つまり日米を行ったり来たりしていた。

ただ、音楽の才能が開花してしまい、周りからも認められたことで、結局音楽業界で多彩な活動を行うことになって至っている。

まぁ、これも神の思し召しというところだろうか。

そんな彼だが、決して日本での知名度が高いという訳ではない。現に私は知らなかった。私ほどテレビも見ず、日本のポップシーンに疎い人間が知ってこそ、メジャーと言えるだろう。

そんVERBALがACの「日本の力を、信じてる。」編に登場したのは何故か。

「日本の力を、信じてる。」編は博報堂が制作を請け負っている。まぁ無報酬の出演ということなので、どうしても限られた人脈から出演のオファーが行われているのだろう。

HIROの出演が決まった際に、エイベックスが3月にソロアルバムを出したばかりのVERBALも起用してくれないか、という要請をしたらしい。業界用語をつかうと「バーター」ということのようだ。

ちなみに芸能界で使用される「バーター」は英語のbarterではない。「束」の逆さ言葉だ。しなわち「抱き合わせ」販売のような意味で使われている。

要するにエイベックス側としては、この公共広告を所属するミュージシャンの宣伝に活用したかったわけだ。

しかもVERBALはクリスチャンで社会貢献にたいしては意欲がある。

世間では、ラッパーのイメージダウンだ、とか、スーツ姿が奇妙だ、とか、公務員と間違えるような無名の人物を採用するなんて、といった批判もあるようだが、私はそうは思わない。

このCM自体は、本当の被災者たちにとってはもしかすると不愉快なものかもしれないが、出演しているVERBALは、おそらく善意であろう。

その誠実さは映像から感じられる。しかも本来ラップを中心とした音楽活動をしていながら、このCMではきちんとスーツを着て、トレードマックのサングラスも使用せず、居住まい正してメッセージを語っている。

実に真面目ではないか。私は彼の正体が分かってから、かえって好感を持ってしまった。

周りの関係者にとっては、商業的な効果を狙った活動なのだろうか、VERBALはおそらく誠実に社会貢献したいという気持ちで出演しているのではないだろうか。

ということで、彼のソロもあるが、彼がBoAと共演しているプロモーションビデオを見ると、本来の彼の活動ぶりの一面が垣間見える。

以下に、VERBALがプロデューサーとして迎えらたBoAのプロモーションビデオを貼っておいた。VERBALも出演しているので、彼の音楽家としての一面が見られます。なかなか決まってますな。勿論、BoAもかわいい。そしてその下にはついでにACのCMも貼っておいた。続けて見ると、VERBALの真面目さがわかりそうだ。







posted by しげぞう | Comment(0) | TrackBack(1) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/197481998

この記事へのトラックバック

被災者と非被災者の隔たり??
Excerpt: 東日本大震災の発生以降、繰り返しテレビに流される、ACジャパン(旧・公共広告機構
Weblog: 親爺のギモン。
Tracked: 2011-05-13 15:09
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。