2011年02月13日

残念だが、現在の憲法と経済力では北方領土はロシア領になる。

竹島、尖閣諸島、そして北方領土については全て実効支配が領土問題を解決する手段となる。

平和的解決などあり得ないのだ。現に、日本は上記全ての領土において、なすすべもない。

日本は北と北西、南西からロシア、韓国、中国にその領土を蝕まれていくだろう。そして、現在の憲法下並びに外交力では、それをぶつぶつ「そこは我が国の領土で…」と呟いている内に事実上乗っ取られて終わりとなる。

口頭での抗議など、銃を向けている相手に届きはしない。第二次世界大戦の連合国の利益を護る団代である国連の機関である国際司法裁判所も役には立たない。

なぜなら、国際司法裁判所では、紛争当事国双方の同意がなければ審議は行われない。つまり、ロシアにしろ、中国にしろ、韓国にしろ、同意しなければそれで良いのだ。

つまり、武力並びに武力を行使できる法制度を背景とした実効支配こそが、現在のところ領土問題を解決する方法なのだ。世界を見ればわかる(例:フォークランド紛争)。領土問題の解決は、軍事力による解決によっている。口頭での解決など、よほどの軍事力、経済的優位性などのカードが無い限り、あり得ない。

いや、正確に述べると、領土問題を解決するのではなく、領土問題など無視することが可能なのだ。

勿論、日米安保条約も役に立たない。1957年にそれは立証されているはずだ。この年、ソ連警備隊が歯舞群島の貝殻島に上陸した。既に日米安保条約は締結されていたが、米軍は一切動いていない。

尖閣諸島でも米軍は動かない。

米国はのらりくらりと理屈をこねて、結局何もしないのだから、期待してはいけない。

例えば米国は尖閣諸島が武力攻撃を受けた場合は日米安保条約5条の適用の対象にはなるとしながらも、この適用のためには、「憲法に従って」の条件がある。つまり、尖閣諸島(北方領土でも良いが)が戦争状態にあると認定した場合でも、米軍が出動するためには議会の承認が必要なため、議会がいくらでも米軍の出動をとどまらせることができ、そのことは決して日米安保条約に違反しないという解釈ができるのだ。

さて、そうなると、ロシアにとって北方領土問題は無視できる。既に経済的な優位を日本は持たない。まして軍事行動は起こせない。

ロシアにとっては、欲しいだけの土地に縄を張り、近づいてきた丸腰の日本人に銃を向けて、「しっ、しっ、」と言えば良いだけなのだ。

そして着々とその様に行動している。

9日、ロシア政府は北方領土の軍事力強化を表明。現在択捉・国後両党に駐留している推定3500人の師団を機動性の高い自動車化狙撃旅団に再編成するという。

また、2013年には、フランスから強襲揚陸艦「ミストラル」2隻を購入して「南クリル諸島(北方領土)の防衛も(任務に)含む」と表明。

しかも昨年の7月には択捉島で上陸した敵対勢力を撃退する作戦の軍事演習をしている。

10日には、ロシア国防省筋が択捉島に航空基地を建設し、攻撃・輸送用ヘリコプターを配備する計画を発表した。

同日の記者会見で前原誠司外相は、

「(ロシア政府の)要人が何人、誰が行こうが、あるいは軍事的なプレゼンスを強めようが、国際法的に日本の固有の領土であるという法的評価が変わるということでは全くない」

と語り、「ロシアの主張には十二分に反駁できる。まずはわれわれとしての法的根拠を明らかにする」

と述べた。しかし、ロシアの主張に法的根拠で反駁して居る間にも、北方領土にはロシア人がどんどん上陸して、自由に歩き回ればそれまでである。

前後するが、9日にはメドベージェフ大統領は、北方領土のことを「戦略的地域でロシアの不可分の領土だ」と言っている。そう、既に北方領土はロシアの領土になったのだ。この発言について、イタル・タス通信は、「大統領は日本との領土主権の帰属問題の討議を打ち切った」としている

12日、ロシアを訪問した前原誠司外務大臣とナルイシキン大統領府長官との対談があった。そこでナルイシキン大統領府長官は、

「日本とロシアの間に平和条約がないことが、関係発展の妨げになっている。菅総理大臣の過激な発言もあったが、ロシア側としては、今後、前提条件なしに平和条約の締結に向けて議論する用意がある」

と述べた。これは何か。「今後、前提条件なしに」とは、これまでの歴史的な根拠は(ロシアに都合が悪いし)全く無かったことにして、という意味ではないか。つまり前原誠司外務大臣が述べた「法的根拠を明らかにする」などといったことは、今後は全く意味がないですよ、と言われてしまったのだ。

もう、ロシア側は、好き勝手に発言し、行動できる立場に立った。

そして、現に好き勝手なことを言い始めた。

9日、メドベージェフ大統領は、近隣諸国、具体的には中国と韓国(図々しいことに日本も含めている)に対し、「北方4島には鉱山資源や海洋資源が豊富ですよ。中国や韓国のみなさん、我々ロシアと共に、開発しましょう。」と呼びかける予定であることを明らかにした。

もはやロシアにとっては領土問題は無い。北方4島は、ロシアの自由なのだ。しかも、実効支配には、中国と韓国も参加させるという巧みさだ。

これが実行されれば、例えば極端な話、日本が武力行使をした途端に、ロシア、中国、韓国を敵に回すように仕組みができあがってしまう。

さて、日本はロシアの弱みを握れるか、米国に餌を見せることができるか。
posted by しげぞう | Comment(4) | TrackBack(2) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
なかなか穿った見方をしておられますことに
驚きました。そして成程と思う点が、色々と感じられました。

日本を守るには、やはり日本自身が自覚する必要があります。国内で争いに憂き身をやつすエネルギーをもっと外に向けるべく、国内で団結すべきだと思います。

日本人は、一念発起して、自分の国は、自分で守る覚悟と決意を固め、古い言葉ですが、挙国一致で、改めて体制を立て直す必要があります。
Posted by 深山飛水 at 2011年02月17日 19:07
深山飛水さん。

コメントありがとうございます。

深山飛水さんの「国内で争いに憂き身をやつすエネルギーをもっと外に向けるべく」というご指摘ですが、思うに、ロシアがこのタイミングで北方領土に対する強い意思表示をしてきた理由の一つに、現在の日本国内の意思統一ができていない、あるいは、亡国の徒かつ無能な輩が政権の座についていることを知っているからだとも思えます。

まるで、1936年3月に、ヒトラーがヴェルサイユ条約とロカルノ条約を無視して非武装地帯だったラインラントに進軍したときと同じではないでしょうか。ヒトラーは天才です。このとき、平和ぼけのフランスに、ヒトラーの進軍を停めることができる有用で意思の強固な政治家などいない、ということを彼は知っていたのだと言われています。

それを裏付けるようにヒトラーは後に回想しています。「ラインラントへ兵を進めた後の48時間は私の人生で最も不安なときであった。 もし、フランス軍がラインラントに進軍してきたら、貧弱な軍備のドイツ軍部隊は、反撃できずに、尻尾を巻いて逃げ出さなければいけなかった。」と。
Posted by 管理人 at 2011年02月17日 22:36
まずは日本は核武装。
核武装した上で、韓国やロシアの船を沈めまくりましょう。
Posted by coffee at 2011年02月18日 03:44
cofeeさん、コメントありがとうございます。

核武装は実は賛成です。外交というものは、何かしらの強み(経済力、技術力、軍事力)を背景にしていなければ、なめられておわり、と思えるからです。
Posted by 管理人 at 2011年02月18日 09:50
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック

北方四島返還を求めて北海道の防衛を強化せよ!!!
Excerpt: 6日の産経のネット記事 『(参考1)』は、ロシアによる国後、択捉両島の軍備増強の動きを伝えている。その記事は、ロシアのメドベージェフ大統領(45)の最近の発言を次のように紹介している。 ●彼は、4日..
Weblog: 深山飛水の思いつくまま日記
Tracked: 2011-02-17 18:49

鳩山の2島返還案に賛成?反対?・北方領土問題めぐり鳩山前首相「2島返還案をベースに」 あなたはこの考えに賛成ですか、反対ですか?(gooニュース)・NHKスペシャルでも2島返還論・全千島列島と南樺太も日本領土と主張すべき
Excerpt: ↓忘れずに、最初にクリックお願いします。↓ 北方領土地図 gooニュース畑 http://news.goo.ne.jp/hatake/20110208/kij..
Weblog: 正しい歴史認識、国益重視の外交、核武装の実現
Tracked: 2011-02-18 03:46
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。