国内初の機内の無料ネット接続サービス開始
スカイマークは7月23日に、飛行中に機内でのインターネット接続サービス「SKYMARK FREE Wi-Fi」を無料で開始すると発表した。
サービス開始は8月7日からの予定で、航空会社が無線LANによるインターネット接続サービスを無料で提供するのは国内初となる。
飛行中の電子機器が使用可の時間帯に、無線LANを使用してスマートフォン、タブレット、ノートパソコンでインターネットに接続できるようになる。
まずはエアバスA330-300「羽田〜福岡」から
今回発表されたネット接続に対応しているのは、エアバスA330-300のうち1機で、「羽田-福岡」もしくは「羽田-札幌(新千歳)」の一部の運航便となるが、今後順次ネット接続に対応した機体を増やし、年内には全てのA330でネット接続サービスを提供できるようになる見込みだという。
ネット接続のために導入されるシステムは、米パナソニック アビオニクスの「eXConnect」で、人工衛星を介する。
全席で電源も完備
「SKYMARK FREE Wi-Fi」の利用者は、離陸後、機内アナウンスが行われるまでは持ち込んだ端末のWi-Fiをオフにしておかなければならない。
ネット利用可能な状態になったら、各自の端末でアクセスポイント「SKYMARK_Wifi」を選択すればインターネットに接続できる。
ただ、人工衛星経由の通信で通信速度に制約があるため、動画再生等には適していないという。
また、スカイマークのA330では、全席がシート幅約49cmでシートピッチ約96.5cmの「グリーンシート」で、にパソコン用電源やUSB電源が装備されている。
機内ネット接続の無料化が普及するか
実は日本航空(JAL)がスカイマークより先に、7月23日から国内で機内インターネット接続サービス「JAL SKY Wi-Fi」を始めた。羽田発着の伊丹、福岡、函館線の3路線での開始となった。
しかし「JAL SKY Wi-Fi」は有料だ。料金は30分単位で400円の時間制限があるコースと、時間制限は無いが路線や端末で金額が500円から1,200円のコースがあり、少々複雑だ。
例えば東京〜大阪でスマートフォンを使用する場合は500円、東京〜沖縄でタブレットを使用する場合は1,200円となるなどだ。
しかしスカイマークが8月からネット接続サービスを無料で開始すれば、今後ネット接続に対応する航空会社は有料にはしにくいのでは無いだろうか。
機内でのネット接続化は、同時に無料化を普及させる可能性もありそうだ。機内での時間の過ごし方が変わってくるだろう。
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