2013年09月30日

シリアの化学兵器廃棄を義務づける国連安全保障理事会決議は、内戦終結までの道標は示していない

9月27日、国連安全保障理事会はシリアに化学兵器廃棄を義務づける決議を全会一致で採択した。

この決議は8月21日にダマスカス郊外で1400人余りが死亡したとされる毒ガス攻撃に対し、米英仏の3カ国が決議案を策定したものだ。

但し、シリアのアサド政権がこの決議案に応じない場合の即時の措置は盛り込まれなかった。

これは米英仏がこの毒ガス攻撃をアサド政権によるものだと主張したことに対し、ロシアが異議を唱え、反政府勢力こそ毒ガス攻撃を行ったのだと主張することで、即時措置の盛り込みを阻止した形だ。また、シリア批判も盛り込まれることを阻止した。

それでも国連の潘基文事務総長はは語った。

「きょうの歴史的な決議は、久しぶりのシリアに関する明るいニュースだ」

なんとお気楽な発言だろうか。潘基文事務総長の無能さを感じる部分だ。

この安保理採決に先だって、OPCW(化学兵器禁止機関)はシリアの化学兵器廃棄計画を決定した。この決定で、サリンなどの化学兵器の備蓄を、来年半ばまでに全廃する方針を示している。

また、この安保理採決について、シリアのアサド大統領はこれを遵守すると宣言している。29日のことだ。

さて、早速OPCWでは、10月1日に約20人からなる先遣隊をダマスカス入りさせ、政府高官と会合を設ける予定だ。OPCWの当局者は報道陣に対して語っている。

「現時点では、シリア政府から提出された情報を疑う理由はまったくない」

国連総会に出席するためニューヨークを訪問しているシリアのムアレム外相も、NHKの取材に答えている。

「(国連安全保障理事会の決議について)注意深く内容を精査しているが、安保理決議はすべての国が受け入れなければならないものだ」

さらに今後、アサド政権と反政府勢力が国際会議を行うことについては、

「われわれは前提条件なしに参加する用意がある」

と述べ、内戦終結に意欲的であることを訴えている。

ただ、反政府勢力を支援している欧米諸国に対しては、牽制する発言を付け加えている。

「決議を採択した国々にはテロと戦うという責任が生じるはずだ」

これは欧米諸国の矛盾を突いている発言だ。すなわち、反政府勢力を支援していることは、反政府勢力に参加しているアルカイダなどのテロ組織を支援していることにも成ることを示しているのだろう。

シリアの内戦は既に2年以上も続き、10万人もの死者を出していると言われている。そして化学兵器が使われたことを機会に、米国などの軍事介入が検討されるようになった

しかしアサド政権側に立つロシアがシリアの保有する化学兵器を国際管理下に置くことを提案したことで、ひとまず軍事介入を回避することができたのが、この度の安保理採決だ。

そしてOPCWがシリアに査察官チームを派遣し、現地の査察でシリア政府が申告した内容の事実を確認することになった。

しかしシリアは内戦下にある。OPCWは査察官の安全確保については、

「シリア政府に責任がある」

と主張し、シリア治安当局に協力を要請している。

さらにOPCWはシリアに化学兵器に関する追加情報を提出するように要請しており、具体的な廃棄計画については、11月15日までに決める予定だ。

ところでこの度の安保理採決には、停戦や和平交渉に関する内容は含まれていない。そのため、内戦自体を終結させる見通しは立っていない。

現在も内戦は続いており、物価高騰や食料不足に市民生活は窮乏している。電気や水道の確保も困難になってきている。

国連の調査によれば、既に死者は11万人、周辺諸国への難民は200万人、国内避難民は425万人を越えているという。

また、シリア政府が算出した経済損失は150億ドル(約1兆5000億円)を越えると言う。

内戦の優劣も変化している。一時は反体制派が優勢になった時期もあったが、アサド政権側はレバノンのイスラム教シーア派組織であるヒズボラの加勢を受けたり、イランやロシアの支援を受け、現在では優位に立っているとみられている。

実際、アサド大統領は言っている。

「我々が優勢」

しかし一概にそうとも言えないのは、北部や東部では反体制派が支配地域を広げているからだ。従って、どちらが優勢とは判断しにくい状況にある。

米露は和平交渉のための国際会議を提唱しており、アサド政権は参加の意思を示しているが、反体制派、特にシリア国民連合は、アサド大統領の退陣を参加の条件としているため、会議が開催される目処が立てられずにいる。



以下、シリア関連の記事です。

『シリア軍事介入を回避した米ロ合意は、内戦の終結とは別の話だ』(2013/09/16)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/374990936.html

『シリアへの軍事介入は回避されそうなのか』(2013/09/11)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/374525596.html

『シリアへの米軍事介入を回避させるロシアの提案』(2013/09/10)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/374466774.html

『シリアへの軍事介入にNATOは参加せず。しかし見せしめは必要だと』(2013/09/03)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/373816054.html

『シリアへの軍事介入への米仏と露のせめぎ合い』(2013/09/03)http://newsyomaneba.seesaa.net/article/373811103.html

『シリア政府が化学兵器を使用した証拠はあるのか? 見切り発車の軍事介入が行われるのか』(2013/08/29)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/373401150.html

『米国によるシリア攻撃が始まるのか』(2013/08/28)
http://newsyomaneba.seesaa.net/

『シリアで毒ガス兵器により1300人以上死亡。しかし誰が使ったのか』(2013/08/22)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/372654267.html

『シリアでサリンを使ったのは反体制派だとロシアが報告』(2013/07/10)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/368795017.html

『米国がシリアの反体制派への武器供与拡大を決定』(2013/06/14)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/366304428.html

『シリアに対する日本政府の立ち位置』(2013/06/11)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/365988776.html

『シリア内戦を停止させる国際会議の開催は可能か』(2013/05/27)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/364050350.html

『シリアの内戦がレバンノンに飛び火する』(2013/05/27)
http://newsyomaneba.seesaa.net/

『シリア・ヒズボラ連合で攻勢をかけるアサド大統領の狙い』(2013/05/20)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/362493849.html

『国連総会がシリア国民連合を、政権移行の対話者として認める決議を行った』(2013/05/16)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/361570283.html

『イスラエルが内紛中のシリアを空爆する理由』(2013/05/05)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/359067477.html

『(続)シリアでサリンが使用されたという情報は、米国を参戦させるための捏造か』(2013/04/26)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/357324613.html

『シリアでサリンが使用されたという情報は、米国を参戦させるための捏造か』(2013/04/24)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/357023672.html

『シリアで化学兵器が使われたのか。お互いを非難する体制派と反体制派』(2013/03/20)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/348363101.html

『シリア反体制派が暫定政府に首相を選出したが…』(2013/03/19)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/347857251.html

『シリアの使ったガスは化学兵器か?態度を変えつつあるロシア。』(2012/12/25)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/309829131.html

『シリア、サリンを準備中か』(2012/12/04)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/305190492.html

『ロシアとトルコ、経済では協力、対シリア外交では距離』(2012/12/04)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/305180076.html

『シリアの砲撃に報復するトルコ。シリアは何故トルコ//砲撃したのか。』(2012/10/04)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/295414151.html

『シリアは化学兵器を使用するか』(2012/07/24)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/282860806.html

『シリアで200人規模の虐殺。アサド政権側か、反政府側か。』(2012/07/13)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/280748896.html

『シリアは「戦争状態」にあると認めたアサド大統領に焦りが見られる』(2012/06/27)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/277587322.html

『シリア軍がトルコ軍戦闘機を撃墜。しかしNATOを敢えて刺激するだろうか。』(2012/06/23)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/276862619.html

『シリアのシャッビーハ(シャビハ)という狂犬の暴走』(2012/06/07)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/273939512.html

『撤退どころか越境し始めた。シリア軍の暴走が止まらない』(2012/04/10)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/263642669.html

『シリアに対し、一枚岩になれないアラブ連盟』(2012/04/01)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/261615315.html

『シリアのアサド政権を維持させたいロシアの思惑』(2012/02/06)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/250749829.html

『国際社会による軍事介入の可能性が高まるシリア政府の強硬姿勢』(2012/01/23)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/248074698.html

『シリアの自爆テロは、反体制派か、アサド政権の自作自演か』(2012/01/08)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/244957285.html

『シリアで任務についたアラブ連盟の監視団。しかしどうにも怪しい。』(2011/12/30)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/243414862.html

『シリアの報道は事実か?あまりに狂気を帯びた惨状が報じられている。』(2011/11/29)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/237704569.html

『リビア化するシリアの弾圧とアサド大統領の強硬姿勢』(2011/11/20)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/236176084.html

『シリアで何が起きているのか。シリア騒乱への経緯。』(2011/11/07)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/233918198.html



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2013年09月27日

デフレ脱却のまやかし。消費税増税でアベノミクスは失敗する

27日、甘利明経済再生相は閣議後の会見で、同日に発表されたCPI(消費者物価指数)が3ヶ月連続でプラスになったことを取り上げ、デフレ脱却しつつある過程にあると語った。

実際、総務省の発表では、8月のCPIは前年同月比で0.8%の上昇を見せている。確かに3ヶ月連続プラスだ。

だから甘利明経済再生相は、

「長いデフレから脱却しつつあるという過程にある」

大嘘である。詭弁である。

CPIとはエネルギー価格が含まれている指標であり、デフレ脱却を判断するには全く相応しくない。エネルギー価格など、円安や産油国の情勢という外的要因で簡単に跳ね上がってしまうのだ。

従って、本来であれば、デフレ脱却を判断する指標としては、エネルギー価格を反映させないコアコアCPIというものを使わねばならない。

ではコアコアCPIはどうだったのか。0.1%低下していた。つまり、まだデフレ脱却の兆しは見えていないということになる。

そのことを突っ込まれた甘利明経済再生相は言った。

「これがプラスに転じ、大きなショックでもない限り、もとの状態に戻らない環境が整備されたときに(デフレ)脱却といえる」

語るに落ちたと言うべきか。「大きなショックでも」無い限りと言うが、まさに消費税増税が控えて居るではないか。これを「大きなショック」と言わずに何を大きなショックと言うのか。

それにたとえ物価が上昇しても、賃金が上がる兆しを見せていない(建設関係は兆しあり)以上、単に国民が貧しくなるだけであろう。賃金が上昇しないうちに、消費税を増税すれば、実質賃金は下がったことになってしまう。

さて、経済を先先取りすると言われている株式市場はどうだったのか。

ずばり、CPIの上昇を好感しなかった。つまり甘利明経済再生相の発言など、株式市場は信じていないのだ。マーケットは騙されなかった。

また、マーケット関係社らは、CPIの上昇には輸入商品価格の上昇が原因の一つにあるとして、デフレ脱却としては評価出来ない、としている。その指摘は正しいであろう。

ただ、需給ギャップは確かに縮小傾向を見せているため、マーケット関係者らは、コアコアCPIが年内にプラスに転じるかどうかが、一つの判断どころだとみているようだ。

マーケットはデフレ脱却を、当然ながら望んでいる。眠れる1500兆円の個人資金が株式市場などのリスク資産に少しでも動けば、一気に株価が上昇するであろうという思惑があるためだ。

しかしこの度のCIP上昇には、マーケットは反応しなかった。そのことについて、楽天経済研究所シニア・マーケットアナリストの土信田雅之氏は言う。

「デフレ脱却しても、賃金が上昇しなければ、可処分所得が減るだけで実質マイナスだ。所得を増やす政策がなければ株価上昇要因にはなりにくい」

可処分所得といえば、やはり消費税増税のダメージが予想できる。消費税が増税されれば、可処分所得が減るからだ。

だから政府は、消費税増税の悪影響を軽減する経済対策を検討しているが、マッチポンプだろう。そんなことをするなら、最初から増税しなければ良いのだ。まるでブレーキを踏みながらアクセルを踏んでいるような、かなりばかげた状態になろうとしている。

だから某証券会社関係者は言う。

「ここまで景気回復をけん引してきたのは消費。消費よりも企業に重点を置いた経済対策では、消費腰折れの懸念は消えない」

同様に、三井住友アセットマネジメントのチーフエコノミストである宅森昭吉氏も言う。

「企業が保有するキャッシュは豊富で、オリンピックなどビジネスチャンスもある。ここで賃金を上げていけばいい循環になる。コスト削減を優先すれば、日本経済は成長軌道に乗れず、『合成の誤謬』となって企業に返ってくる」

恐らくそうなる。

企業は業績が多少改善しても、賃金は上げないだろう。長いデフレが企業家モラルを変えてしまったからだ。

業績改善しても、恐らく優先順位は、債務返済、内部留保、株主配当、役員報酬といったものに反映させ、賃金への反映はない。

デフレ脱却は、それほど難しい。そこに消費税増税など行えば(恐らく行うが)、ますます国民が貧乏になるだけだと、安倍晋三首相は分かっていないのだろうか。



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2013年09月26日

旭日旗を違法にする韓国は、反日でしかアイデンティティーが保てない低俗民族の国

韓国という国は、ほとほと子供じみた民族により運営されている恐るべき幼稚な国家である。だからやっかいだ。まっとうな理屈やコモンセンスは通じない。もはやキ○ガイと言いたくなる。

韓国国会に、競技場などの公の場で日本の旭日旗(きょくじつき)を掲げた者には1年以下の懲役刑や300万ウォン(約27万円ちょっと)以下の罰金刑を科すというなんともばかげた刑法改正案が提出された。

与党セヌリ党の孫仁春(ソンインチュン)議員ら与野党の10議員が提出したという。大の大人がなにやってんだか。そして24日付けで法制司法委員会に上程された。

この改正案では、

「日本の帝国主義を象徴する旗や記章、服などを韓国内で製作、流布させたり、大衆交通手段や集会、公衆が密集する場所で使用したりした者」

を刑罰の対象とすると述べている。反日丸出しだが幼稚すぎて頭を抱えてしまう。日本無しでは生きていけない国のやることか?

日本の帝国主義を象徴する旗とは、ずばり旭日旗だ。なぜなら法案提出の理由として、次の様に述べているからだ。

「日本の帝国主義の象徴である旭日旗がスポーツ競技場に堂々と登場したことを憂慮する」

要するに、歴史音痴の韓国から見れば、旭日旗は日本の帝国主義を象徴しているというのだ。日本が怖くてたまらないのか。

それと、誇るべき歴史や文化を持たない韓国にとっては、反日だけがアイデンティティーを支えているのだろうとしか思えない。

だからソウルで行われたサッカー東アジア杯の日韓戦で日本の応援団が旭日旗を振ったことを機会として、馬鹿丸出しで騒ぎ出したようだ。

この韓国のトンチンカンな動きに対して、菅義偉官房長官は大人の態度で不快感を表した。

「旭日旗のデザインは、大漁旗や海上自衛隊の艦船の旗など日本国内で広く使用されている。軍国主義の象徴という指摘は当たらない。大きな誤解がある」

また、放っておく訳にもいかないので、一応、

「政府として韓国側に申し入れていきたい」

と、外交ルートにより旭日旗の説明をしていく考えを示した。ただ、頭の悪い韓国人が、日本の深い歴史の一端を理解出来るかどうか、心配だ。

爆笑ものなのは、法案提出の理由の一つに、

「戦犯旗(旭日旗)への国際社会の認識を変え、韓国の青少年に正しい歴史認識を育成するため」

とあるが、それこそ歪んだ歴史認識が植え付けられてしまう。やはり頭が悪いか性格が歪んでいるらしい。

当然、韓国のネットユーザーらは、この法案に大賛成だ。

「せひ実現させてほしい」
「セヌリ党もいい仕事をする」
「反対する議員なんていないよね?」
「刑罰の内容をもっと重くすべき」

しかし哀れなのは、まっとうな頭を持った韓国人だ。

「国がどんどん狂っている」
「北朝鮮のようだ。あり得ない」

彼らの意見は、より多くのキ○ガイたちにかき消されてしまうだろう。

それにしても、次から次へと反日の対象を見つけ出してくる韓国だが、旭日旗を反日のシンボルにし始めたのはこの2年くらいだと言われている。

どうやら2011年1月に、サッカー日韓戦で反日パフォーマンスで批判された韓国代表・奇誠庸選手が、その言い訳に、

「観客席にあった旭日旗への報復」

と語ったのがきっかけになったとか。

だから2012年8月のロンドン五輪のサッカー試合で、例の竹島領有アピールを韓国代表・朴鍾佑選手がやってしまい、罰せられた際の韓国側の言い訳も同一だ。

「体操日本代表のユニホームが旭日旗に似ており、こちらこそ問題」

韓国人曰く、旭日旗はナチス・ドイツのハーケンクロイツと同じで、アジア侵略の象徴だという。

ただ、朝日新聞の社旗や統一教会の旗は例外だそうだ。

しかしこの旭日というシンボルは、太陽の輝きがモチーフであるため、世界中で似たような意匠が使われている。マケドニアやチベットの国旗はどうなるのかな?

そして驚いたのは、いや、いつものことだが、韓国人は旭日旗を攻撃しておきながら、元々韓国発祥なのだと言い出したことだ。

「旭日旗は朝鮮半島・伽耶国の貴族が日本に持ち込んだ『太陽旗』が起源」

だからなんだ?そもそも根拠はあるのか?
いや、韓国人の歴史に根拠は要らない。彼らの歴史とは、「こうだった」ではなく「こうあるべきだ」というものだからだ。

ところで前述した朝日新聞の社旗が、紛れも無く旭日旗なのだが、どうして叩かれないのか。韓国に詳しい評論家の室谷克実氏は言う。 

「朝日新聞が叩かれたという話は聞きませんね。なにせ、韓国では『日本の良識的な報道機関』と認識されていますから」

そしてもう一つ叩かれていない統一教会の旗についても、韓国のネットユーザーの一部は矛盾を感じているらしい。

「朝日新聞は反日扇動に必要だから放置、統一教会は触れにくいから放置……これが『反日』の実態だ」

などとブログに記しているという。

しかし多くの韓国ネットユーザー(ネチズンと呼ばれる)は、あらゆる旭日旗的な意匠にクレームを付けている。

イギリスの会社のゲームに登場した旭日旗、フランス書店の広告、アメリカのトニー賞の舞台会陰出放射状に光を放つ演出、イタリアメーカーがデザインしたスマートフォン用のケース、英国ロックバンドのPV、ニュージーランドのチョコレート会社の広告、などなど。

いったい何なんだ、この国の人々は…。

とういうことで、思い切り旭日旗を貼ってみた。


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河合奈保子の娘kahoが歌手デビュー。第二の宇多田ヒカルになるか?

当ブログでは、芸能ネタはあまり扱わないが、あまりに懐かしい名前を見つけたので取り上げた。

懐かしい名前とは、河合奈保子だ。

今時の若い人は知らないだろうが、私が大学時代には、西城秀樹(この人も知らないかも)の妹という触れ込みでデビューしたが、余りのかわいらしさに大学の購買部で写真集を買ってしまったという思い出がある。

その後、結婚し、第一子出産を機に芸能活動を休止した。それ以来、どうしていたのか知らなかったのだが、現在はオーストラリアに暮らしているという。

さて、その思い出深い河合奈保子の名前を久しぶりに目にしたのは、その娘である14歳のkaho(かほ)がシンガー・ソングライターとしてデビューする、というニュースだった。

ああ、それほど年月は経っていたのだなぁ。いや、時代も世代も変わっていたのだなぁ、と思わざるを得ない。まるで校庭に埋めたタイムカプセルを発見したような気分だった。

kahoは現在オーストラリア在住。デビュー曲は『every hero』という曲で、10月15から始まる堀北真希主演ドラマ『ミス・パイロット』の主題歌だそうだ。

しかもkahoの歌声に惚れ込んだのは三宅彰プロデューサーで、彼はあの宇多田ヒカルを手がけた人物だ。新人発掘の目は確かなのではないか。

さらに宇多田ヒカルとの縁といえば、kahoの父親、つまり河合奈保子の夫は金原宜保という人だが、彼は宇多田ヒカルのヘアメイク担当だった。

そんな両親が作り上げた家庭環境は、kahoを幼少期からスティービー・ワンダーやマイケル・マクドナルドの影響を受け、さらに河合奈保子からピアノ演奏のおもしろさを教わるという恵まれたものとなった。

その結果、6歳からピアノを弾き出し、9歳にはピアノの弾き語りを父親からもらったボイスレコーダーに吹き込みながら、作詞作曲を始めている。

そして自宅には録音設備があるため、12歳になるとそれらを使用して本格的な創作活動に入ったようだ。

そのような環境で作成したデモ音源が、三宅彰プロデューサーの耳に届いた。これだけでも幸運だが、三宅彰プロデューサーはこの歌声に可能性を見いだした。

「kahoの歌とその創り出す音楽に初めて触れた瞬間、今までにない新しさとそこはかとない懐かしい衝動が走りました。しかもそれが当時13歳の女の子の奏でる音楽だなんてまさに奇跡」

勿論、幸運だけでは無い。天性の才能と両親に与えられた環境が開花させたのだろう。

そして三宅彰プロデューサーという大物がソニー・ミュージックレコーズにプレゼンすれば、もはやデビューできない理由はない。

さらにフジテレビの後藤博幸プロデューサーが『ミス・パイロット』の主題歌候補としてkahoの歌声に目を留め(いや、耳を留め?)、この度の抜擢となった。

「太く奥行きのある声質が航空ドラマの持つ壮大なイメージとぴったりはまり、より高揚感ある方向へ導いてもらえると思い、お願いしました。14歳にしてあれだけの歌声を出せるkahoさんの才能。その久しぶりの“登場感”に魅了されました」

大した惚れようだ。

そしてデビューシングル「every hero/Strong Alone」が11月27日に発売されることとなった。

「私の楽曲が、ドラマの主題歌に起用されるということで、正直とても驚いています。これから日本はもとより、世界中の人たちに私の歌で幸福を届けられるよう頑張ります」

当然、世界に打って出るだろう。何しろkahoには音楽の才能以外にも、日本語、英語、フランス語を話せるトライリンガルだからだ。これは世界に打って出るにはかなり有利だ。

それにしても、恵まれる人はとことん恵まれる。シリアの紛争地帯に生まれてすぐに化学兵器に犯されて死んでいく子供達も居ることを思えば、神様の不公平さを痛感せずにいられない。

だからこそ、恵まれた人は精一杯その幸運を世の人々のために使い切って欲しいと思ったりもする。



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2013年09月24日

エジプトでムスリム同胞団の活動禁止命令。治安はさらに悪化する可能性

23日、エジプトの裁判所は、ムスリム同胞団に対して活動の禁止並びに資産凍結を命じた。ムスリム同胞団は軍によって解任されたモルシ(モルシー、ムルシとも)前大統領の出身母体だ。

理由は、ムスリム同胞団が「イスラム教を隠れみのにして権力を握り、国民の権利を侵害した」などというものだ。

今回の訴訟は、左派の国民統一進歩党(タガンマア党)の弁護士が起こしたもので、動機としては、国民を暴力から保護するためとしている。そうはいっても、おそらくは暫定政権からの働きかけがあったのではないかと勘ぐれる。

これに対し、モハメド・アルサイド裁判長は、「裁判所は、ムスリム同胞団とその非政府組織の活動、同胞団から派生するすべての組織の活動を禁止する」と判決を下した。

この裁判の伏線はあった。先にエジプトの社会連帯省は、ムスリム同胞団が、非政府組織が政治団体として活動すること並びに武装組織を結成することを禁じた法律に違反していると非難していたのだ。

ムスリム同胞団の傘下には「自由公正党」という政治団団体があり、また、現政権はムスリム同胞団が暴力を扇動していると主張しているからだ。

7月にモルシ前大統領が解任されて依頼、現政権によるムスリム同胞団への締め付けは強化されてきている。

軍も同様で、8月にはモルシ氏を支持する人たちの座り込み抗議活動に対し、強制排除を行った。その際、市民や治安要員数百人が死亡している。

また、最近はムスリム同胞団の幹部達が、相次いで逮捕されるという状態になっている。

この度の判決によって、さらなるムスリム同胞団への弾圧は強化されることは間違い無い。

この判決に対し、ムスリム同胞団は反発しており、控訴するであろうと考えられる。

ムスリム同胞団は元々、結成以来非合法であった。結成は1928年だが、特にムバラク元大統領はムスリム同胞団にとっての政敵であった。しかしムバラク大統領(当時)が2011年の大衆蜂起で打倒されると、その勢いを買って直後の議会選挙で躍進し、翌年の2012年には、とうとう擁立するモルシ氏を大統領選で勝利に導いた。

しかしモルシ前大統領を軍のクーデターにより解任した現政権は、ムスリム同胞団の活動を「テロリズム」と決めつけており、幹部を含めた2000人以上のイスラム教徒を逮捕している。

ムスリム同胞団は組織としては弱体化しているであろう。既にバディーア団長を初めとする指導部はほとんど逮捕されており、逃れた者たちは地下に潜伏してしまった。

この状態では、大規模デモを行うための組織的な動員力も低下したと考えられている。ムスリム同胞団は現暫定政権により、再び非合法な組織に押し戻されることになる。

逆に言えば、大規模抗議運動などが行えなくなった分、一部の過激な団員たちによる武装闘争激化の可能性が出てきている。

既に最近、中部ミニヤ県やカイロ近郊では武装集団と治安部隊が銃撃戦を行うなど、武力闘争が激化の兆しを見せている。

恐らく暫定政府はこの度の判決に従うと思われる。場合によっては勢いに乗って、現在検討が進められている憲法草案に、宗教組織による政党設立を禁止する規定を盛り込むかもしれない。徹底的にイスラム化の予防策を巡らすで有ろう。

この動きに対して、ムスリム同胞団側のまだ逮捕されていない幹部達は、「政治的な判決だ」として反発を強めている。

ムスリム同胞団にとっては必死だ。というのも、この度の判決は、ムバラク政権時代に行われていたムスリム同胞団による貧困層への慈善活動なども禁じられることになる。

つまり、現在の暫定政権が進めているムスリム同胞団への弾圧は、ムバラク政権時代よりも過酷になろうとしているのだ。

公のデモ抗議活動や、慈善活動などを封じられたことにより、ムスリム同胞団がテロ化する可能性もある。

エジプトは、再び紛争の地となろうとしているのか。


以下、エジプト関連の記事です(新しい順)。

『ムスリム同胞団を潰しにかかるエジプト暫定政権』(2013/08/20)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/372509993.html


『エジプトでクーデター。モルシ大統領は拘束され、憲法は一時停止された。』(2013/07/04)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/368267408.html

『エジプトのデモに、軍が介入を宣言。48時間後に何が起きるのか』(2013/07/02)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/368115223.html

『エジプトのデモ、再び。経済政策への失望と、イスラム化への警戒』(2013/07/01)
http://newsyomaneba.seesaa.net/?1372750119

『分裂が顕在化するエジプト』(2012/11/27)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/304087623.html

『クリントン国務長官とエジプトのモルシ大統領と会談。まずはお互いの思惑は一致
』(2012/07/15)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/281136899.html

『エジプト新大統領モルシー氏は、ぬかるみへの第一歩を踏み出したかもしれない。』(2012/06/25)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/277224870.html

『エジプト大統領選の結果は、どっちに転んでも新たな火種だ』(2012/06/24)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/277009953.html

『エジプトのムバラク大統領に死刑求刑。軍部への不満を反らす見せしめか』(2012/01/06)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/244591656.html

『エジプト騒乱の続章の幕開けか。暫定統治の軍と、イスラム原理主義の衝突』(2011/11/20)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/236099759.html

『エジプトの、新たな混乱が始まるのか。』(2011/02/12)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/185542674.html

『ムバラク大統領は、権力亡者となり暴走しているのか。後ろ盾の米国にも読めず。』(2011/02/11)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/185457860.html

『デモの長期化はムバラクに有利か、反ムバラクに有利か』(2011/02/05)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/184439695.html

『ムバラク大統領の退陣は、新たな対立を産む可能性がある』(2011/02/02)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/183849084.html

『エジプト全土にムバラク大統領退陣要求デモの背景:第五部。』(2011/01/30)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/183236111.html

『エジプト全土にムバラク大統領退陣要求デモの背景:第四部。』(2011/01/30)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/183159468.html

『エジプト全土にムバラク大統領退陣要求デモの背景:第三部。』(2011/01/30)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/183150487.html

『エジプト全土にムバラク大統領退陣要求デモの背景:第二部。』(2011/01/29)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/183086820.html

『エジプト全土にムバラク大統領退陣要求デモの背景:第一部。』(2011/01/29)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/183082938.html


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2013年09月18日

イランでFacebookやTwitterが解禁される日は来るか

16日、奇妙な現象が起きた。イランではFacebookやTwitterへの接続は禁止されている。実際、接続出来ないように、国内のプロバイダーによって制御されている。

ところがこの日、一部で接続が可能となったのだ。しかし一晩だけで、再び遮断されてしまった。

何が起きているのか。

これは穏健的なロハニ政権と、ネットが社会秩序を乱すと主張している司法当局との軋轢が影響しているのではないかと憶測を呼んでいる。

FacebookやTwitterが遮断されたのは、イスラム保守強硬派のアフマディネジャド前政権のときで、2009年である。同政権は、フェイスブックやTwitterが、大規模な反政府デモの動員に利用されたと主張していた。

それでもイランの人々には特にFacebookの人気が高く、規制をかいくぐって利用できるプログラムも普及している。勿論、違法なプログラムの利用だ。

ところが16日の夜、一部の回線ではこの不正プログラム無しでもFacebookやTwitterが利用できるようになった。

このことはすぐに米ニューヨーク・タイムズや英ガーディアン紙などで報道された。

「イランでネット規制解禁か、背景にロハニ大統領」

ところが翌日の17日の昼になると、再び接続できなくなってしまった。

そしてこの日、イラン当局は、政府はSNSの利用を解禁したわけではなく、同国のインターネットプロバイダーで技術的な不具合が生じたのだと声明を出した。

この事件について、首都テヘランのIT専門家は言う。

「16日にフェイスブックにアクセスでき、翌日にはできなくなったことから、政府によるテストの可能性がある。フィルターを外したときに何が起きるか、またその際に状況をコントロールできるかどうかを試しているのでは」

ところがロハニ大統領は、6月の大統領選前から同国で禁じられているはずのFacebookを始めてしまっていた。それだけではない。ザリフ外相を初めとする15人の閣僚も利用し始め、各省庁の報道官まで利用し始めた。

これは、「開かれた政府」を内外にアピールする狙いがあると言われている。

この状況に対し15日、アフマディモガダム警察長官はこれらの利用に「合法性は無い」として非難し、閣僚や政府職員に利用停止を求めた。

しかし、大統領や閣僚が利用を止める可能性は低いと言われている。

大統領を中心とする穏健派勢力と保守派の勢力争いが、FacebookやTwitterの利用の可否で分かるかもしれない。

もし、国民に自由に利用できるようになれば、確かに保守派が恐れているように、イスラム的社会からイスラム色が薄れていくきっかけになる可能性はある。

いや、もっとドラスティックな変革を巻き起こしてしまう可能性もある。

当然、西側諸国も、この動きを利用するであろう。



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2013年09月16日

シリア軍事介入を回避した米ロ合意は、内戦の終結とは別の話だ

16日、米、英、仏は、シリアの化学兵器廃棄に向けて、「強力で断固とした」国連決議を求めることで合意した。

「強力で断固とした」決議とは、シリアの化学兵器廃棄について、明確で拘束力のある記述を定めた決議という意味だ。

当局者は今週末までに採決に付すことができる議決案がまとまることを期待しているという。

既に14日に米ロ外相が合意した枠組みでは、まず、一週間以内にシリアのアサド政権が化学兵器の内訳を申告すること。次に来年末までに国連主導でアサド政権が化学兵器の廃棄を目指すことが求められている。

ところが枠組みは決まったとは言え、米ロの認識には開きがあるため、この合意の段階ではあまり成果は期待できない。

というのも、米側は、シリアの化学兵器関連施設はアサド政権支配地域に45箇所あると推定しているだけであるのに対し、ロシア側は、化学兵器関連施設は反体制派側にもあると主張しているためだ。

また、ロシアの主張では、そもそも8月21日に化学兵器を使用したのは、反体制派の可能性があるということもある。

このような米ロの見解の相違がある限り、国連査察などまともに履行出来るはずがない。

ただ、この度の米ロの枠組みが、たとえ履行に難があるとはいえ、ひとまずは米国の軍事介入を回避したと言うことでは、ロシアの外交努力の成果と言えるだろう。

ただ、あくまでひとまずの軍事介入回避だ。まだ米国は軍事介入を中止はしていない。

例えばアサド政権だけでも1000トン以上の化学兵器を分散保持しているという。これらが本当に廃棄されたという結論をどうやって出すのか。

また、未だ内戦が止まないシリアで、化学兵器関連施設の査察を安全かつ確実に行う事が出来るかどうか。さらに、内戦の最中に化学兵器をどうやって安全な場所に運び出すのか。

それにそもそも、米国が軍事介入するという意思表示をした段階から、問題がアサド政権の化学兵器にすり替わってしまったが、最も重要な問題である、内戦をどうやって終わらせるのかということについては、全く糸口が見えない。

つまり、この度の米ロ合意は、軍事介入を回避できたことでは評価できたとしても、シリア内戦を終わらせるという事に関しては、全く無関係な話になっているのだ。

むしろアサド政権がロシアに守られている事ばかりが目立ってしまった。

だからシリアのアリ・ハイダル国民和解担当相は言った。

「この合意は、ロシアの友人たちのおかげで達成できた、シリアにとっての勝利だ。これによって、シリアに対する戦争を求めていた人たちの口実は否定され、シリアに対する戦争は回避された」

これに対して、シリアの反体制派は、米ロの合意が却ってアサド政権が通常兵器での攻撃を強化することになったと主張している。

このことをブルッキングス・ドーハ・センターのシャディ・ハミド氏は以下の様に表現している。

「アサド氏は化学兵器使用に対し実質報酬を与えられている。アサド氏は従来の兵器を使用している限り、何をやっても罪を逃れられるようになった」

ただ、前述したように、米国は軍事介入を中止はしていない。オバマ大統領は言う。

「アサド大統領が合意の枠組みに従わない場合は軍事介入は依然選択肢として残っている」

また、米国のこの度の軍事介入回避について、イランに誤ったメッセージを伝えてしまうのではないか、という批判についてオバマ大統領はイランのロウハニ大統領と交わした書簡で反論している。

「われわれが攻撃をしなかったからと言って、イランにも攻撃をしないという教訓を得るべきではない」

そして、オバマ大統領は、この度の米ロ合意からイランが読み取るべきメッセージは次の様な事だと述べた。

「反対に言えることは、今回のことからイランが得るべき教訓は、イランの問題についても外交努力を通じて解決する可能性があるということだ」

シリアへの米軍事介入はまだ完全に回避されたわけではないし、何よりシリア内戦終結への糸口は見えていない。



以下、シリア関連の記事です。

『シリアへの軍事介入は回避されそうなのか』(2013/09/11)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/374525596.html

『シリアへの米軍事介入を回避させるロシアの提案』(2013/09/10)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/374466774.html

『シリアへの軍事介入にNATOは参加せず。しかし見せしめは必要だと』(2013/09/03)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/373816054.html

『シリアへの軍事介入への米仏と露のせめぎ合い』(2013/09/03)http://newsyomaneba.seesaa.net/article/373811103.html

『シリア政府が化学兵器を使用した証拠はあるのか? 見切り発車の軍事介入が行われるのか』(2013/08/29)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/373401150.html

『米国によるシリア攻撃が始まるのか』(2013/08/28)
http://newsyomaneba.seesaa.net/

『シリアで毒ガス兵器により1300人以上死亡。しかし誰が使ったのか』(2013/08/22)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/372654267.html

『シリアでサリンを使ったのは反体制派だとロシアが報告』(2013/07/10)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/368795017.html

『米国がシリアの反体制派への武器供与拡大を決定』(2013/06/14)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/366304428.html

『シリアに対する日本政府の立ち位置』(2013/06/11)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/365988776.html

『シリア内戦を停止させる国際会議の開催は可能か』(2013/05/27)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/364050350.html

『シリアの内戦がレバンノンに飛び火する』(2013/05/27)
http://newsyomaneba.seesaa.net/

『シリア・ヒズボラ連合で攻勢をかけるアサド大統領の狙い』(2013/05/20)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/362493849.html

『国連総会がシリア国民連合を、政権移行の対話者として認める決議を行った』(2013/05/16)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/361570283.html

『イスラエルが内紛中のシリアを空爆する理由』(2013/05/05)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/359067477.html

『(続)シリアでサリンが使用されたという情報は、米国を参戦させるための捏造か』(2013/04/26)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/357324613.html

『シリアでサリンが使用されたという情報は、米国を参戦させるための捏造か』(2013/04/24)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/357023672.html

『シリアで化学兵器が使われたのか。お互いを非難する体制派と反体制派』(2013/03/20)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/348363101.html

『シリア反体制派が暫定政府に首相を選出したが…』(2013/03/19)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/347857251.html

『シリアの使ったガスは化学兵器か?態度を変えつつあるロシア。』(2012/12/25)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/309829131.html

『シリア、サリンを準備中か』(2012/12/04)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/305190492.html

『ロシアとトルコ、経済では協力、対シリア外交では距離』(2012/12/04)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/305180076.html

『シリアの砲撃に報復するトルコ。シリアは何故トルコ//砲撃したのか。』(2012/10/04)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/295414151.html

『シリアは化学兵器を使用するか』(2012/07/24)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/282860806.html

『シリアで200人規模の虐殺。アサド政権側か、反政府側か。』(2012/07/13)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/280748896.html

『シリアは「戦争状態」にあると認めたアサド大統領に焦りが見られる』(2012/06/27)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/277587322.html

『シリア軍がトルコ軍戦闘機を撃墜。しかしNATOを敢えて刺激するだろうか。』(2012/06/23)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/276862619.html

『シリアのシャッビーハ(シャビハ)という狂犬の暴走』(2012/06/07)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/273939512.html

『撤退どころか越境し始めた。シリア軍の暴走が止まらない』(2012/04/10)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/263642669.html

『シリアに対し、一枚岩になれないアラブ連盟』(2012/04/01)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/261615315.html

『シリアのアサド政権を維持させたいロシアの思惑』(2012/02/06)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/250749829.html

『国際社会による軍事介入の可能性が高まるシリア政府の強硬姿勢』(2012/01/23)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/248074698.html

『シリアの自爆テロは、反体制派か、アサド政権の自作自演か』(2012/01/08)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/244957285.html

『シリアで任務についたアラブ連盟の監視団。しかしどうにも怪しい。』(2011/12/30)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/243414862.html

『シリアの報道は事実か?あまりに狂気を帯びた惨状が報じられている。』(2011/11/29)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/237704569.html

『リビア化するシリアの弾圧とアサド大統領の強硬姿勢』(2011/11/20)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/236176084.html

『シリアで何が起きているのか。シリア騒乱への経緯。』(2011/11/07)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/233918198.html




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2013年09月12日

『1日1時間から稼ぐ副業ライターのはじめ方』しげぞう



今回は、拙著の宣伝です。

『1日1時間から稼ぐ副業ライターのはじめ方』

という本を自由国民社さんから出版しました。

以下の目次をご覧いただくと分かりますが、書いて小銭を稼ぐところから、商業出版、そして電子書籍の自己出版にまでの実践的な道のりを書きました。

書く事で稼ぎたい人や、書く事で、自己表現したい方に、是非お読みいただけると嬉しいです。

よろしくお願いします。


【目次】

はじめに
 「書く」楽しみで「稼ぐ」楽しみ

第1章 誰でもなれる副業ライター
 インターネット上の代表的な副業
 専業ライターとの違い
 他のインターネット副業との違い
 副業ライターの仕事の種類

第2章 仕事はどうやって探すか
 未経験者でもデビューできる
 検索してみる
 ブログライターのASPに登録する
 ライター募集の掲示板やサービスを利用する
 仕事は待たずに取りに行く
 ライティングの仕事が途切れたら
 確定申告は会社にバレない?

第3章 仕事を始める前に
 必要なものはパソコンと銀行口座だけ
 必要なソフトとできればほしいソフト
 外でも作業を行うなら
 調べ物はインターネットで
 もう1度、読み直そう
 意外と使えるワープロの校正機能

第4章 どんな仕事があるのか
 ブログライター
 リライト
 ウェブサイトライター
 メルマガライター
 セールスライター・コピーライター
 コラムライター
 電子書籍作家
 情報商材
 ゴーストライター

第5章 副業ライターの王道・ウェブライターは何を書く?
 テーマは雑多
 報酬はピンキリ
 簡単な仕事から始められるのが複合のいいところ
 好きなことだけでOK、ちょっと無理してもOK
 知らないことでも書けるもの
 書いた記事はどうなる?

第6章 ちょっと上行く副業ライターになろう
 ウェブ向けのライティングとは
 知っておきたいHTMLの基礎
 知っておきたいSEOの基礎
 ターゲットを想定して書く
 ここで役立つリライトのテクニック
 ウェブライティングの注意点
 記事タイトルから作成してみよう
 記事タイトルを考案する便利な裏技
 記事を速成する手軽な裏技
 不労所得の可能性はあるか
 自分の記事がどうやって利益を生むのか知る方法
 自分のアフィリエイトブログやサイトを作成してみる

第7章 副業ライター卒業! 作家になろう
 副業ライターの次のステップへ
 今度は自分のために書いてみる
 収入になるアフィリエイトの選び方
 電子書籍はどうやって作る?
 初めての商業出版
 さらなる商業出版を目指そう
 1冊文の文章を書くことが重荷な人へ

第8章 Kindleダイレクト・パブリッシングで本を出そう
 かき上げた原稿が無駄にならない時代がやってきた
 Amazon Kindleダイレクト・パブリッシングとは
 自分の作品が世界中で売れる
 自己出版は公開しただけでは売れない
 ブログの電子書籍化で2度美味しい話

あとがき 個人がプロと張り合える下克上の到来



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2013年09月11日

シリアへの軍事介入は回避されそうなのか

10日、オバマ大統領はホワイトハウスで、国民に向けての演説を行った。そこでいったんは、軍事介入を延期(止めるとは言っていない)し、シリアのアサド政権に化学兵器の放棄を求める国連安全保障理事会の決議案の採択を目指し、外交的な解決を目指してみる、ということを表明した。

決議案の原案を提出しているのはフランスだ。同日の10日、フランスは決議案原案を国連安全保障理事会のメンバー国に提示した。ここから文言の調整が始まるが、このことでいったんはシリアへの軍事攻撃は保留となったことになる。

しかしまだオバマ大統領は軍事攻撃の準備は進めるとしている。それでもロシアが提案したアサド政権への化学兵器放棄を促す案と、アサド政権が化学兵器禁止条約に参加するように仕向けたことについては、「前兆の兆し」と評価しているとした。

従って、今後は「プーチン大統領と協議を継続する」とし、外交的な努力をまずは優先しようじゃないか、と表明している。

オバマ大統領がロシアの提案を評価しているのは、以下の理由による。

「ロシアがアサド政権の最も強固な同盟国であることを考えれば、化学兵器の脅威を武力行使をせずに除去できる可能性がある」

従ってオバマ大統領は、この外交的努力が行われる間は、米議会で審議中のシリアへの軍事攻撃を承認する決議案については、暫く採択を延期するように議会に要請した。

しかし、いつでも軍事攻撃できる態勢は維持するとも述べている。

「ロシアの提案が成功するかどうかを言うのは時期尚早だ。いかなる合意もアサド政権が守るかどうかを検証しなくてはいけない」

つまり、外交的努力が失敗すれば、すぐにでも軍事攻撃をしかけるぞ、という脅しは残してあると言っている。

ただ、フランスが提出している決議案について、ロシアは難色も示している。というのも、軍事行動を可能にする国連憲章7章に言及しているためだ。

つまりフランスの決議案草案には、シリアが15日以内に化学兵器プログラムに関する申告を行う事を求めていると同時に、国連査察を化学兵器施設、関係社、記録、装備に対して受け入れることを要求している。

問題はこの後で、もしシリアがこれらを遵守しないのであれば、制裁措置を講じると主張しているのだ。

「(国連安保理は)シリア当局がこの決議の内容に従わない場合、第7章に基づき一段の必要な措置を講じる」

ここにロシアは難色を示している。

なぜなら、この国連憲章第7章は、国連安全保障理事会が、経済制裁から軍事介入に至る強制措置を発動する権限を規定しているからだ。

結局、シリアに少しでも不穏な動きがあれば、いや、あるいは反体制派の策謀により、アサド政権の振りをした化学兵器の使用などがあれば、シリアは軍事攻撃を受けてしまう可能性があるということではないだろうか。

しかも草案には「シリア当局による化学兵器使用の即時中止」が要求されているが、そもそもアサド政権が化学兵器を使用したことはまだ、国際社会においては証明されていないのだ。

他にもロシアが難色を示している部分がある。

それは、この2年半に渡るシリアの内戦において、一方的にアサド政権を戦争犯罪者と前提しているかのように、国際司法裁判所に戦争犯罪での起訴することも求められているからだ。

とにかくアサド政権悪者論が前提になりすぎている。

また、オバマ大統領は勘違いしているのか、わざとミスリードしているのか分からないが、次の様な表現を使っている。

「シリアのアサド政権が先月21日にダマスカス近郊で化学兵器を使用したことは明らかな国際法違反であり、米国の安全保障を脅かす問題だ」

いや、まてまて。シリアはそもそも化学兵器禁止条約に加盟していない。つまり、国際法違反ではないのではないか。それどころか、もしも米国が国連安全保障理事会の決議無しで軍事攻撃すれば、それこそ国際法違反だろうとも言える。

しかもオバマ大統領は自らのシリア軍事攻撃への姿勢が正しいことを主張している。

「米国が軍事介入に踏み切る構えを示したからこそ、これが圧力となってロシア案が浮上した」

というわけだ。確かに一理あるだろう。

それにしても不思議なくらい、この間、反体制派側の事が取り上げられていない。一体国際社会はどうなっているのか。

さて、このようにあくまで軍事攻撃をする姿勢を維持している米国に対し、ロシアのプーチン大統領は難癖を付けた。

「武力行使が準備されている中で一方的な武装解除を強いるのは困難だ」

だから米国はシリア攻撃を断念する必要があるのだ、と言っている。

以上の様に、いったんは外交的努力が浮上したが、まだまだ軍事介入の可能性は無くなってはいない。




以下、シリア関係の記事です。

『シリアへの米軍事介入を回避させるロシアの提案』(2013/09/10)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/374466774.html

『シリアへの軍事介入にNATOは参加せず。しかし見せしめは必要だと』(2013/09/03)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/373816054.html

『シリアへの軍事介入への米仏と露のせめぎ合い』(2013/09/03)http://newsyomaneba.seesaa.net/article/373811103.html

『シリア政府が化学兵器を使用した証拠はあるのか? 見切り発車の軍事介入が行われるのか』(2013/08/29)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/373401150.html

『米国によるシリア攻撃が始まるのか』(2013/08/28)
http://newsyomaneba.seesaa.net/

『シリアで毒ガス兵器により1300人以上死亡。しかし誰が使ったのか』(2013/08/22)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/372654267.html

『シリアでサリンを使ったのは反体制派だとロシアが報告』(2013/07/10)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/368795017.html

『米国がシリアの反体制派への武器供与拡大を決定』(2013/06/14)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/366304428.html

『シリアに対する日本政府の立ち位置』(2013/06/11)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/365988776.html

『シリア内戦を停止させる国際会議の開催は可能か』(2013/05/27)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/364050350.html

『シリアの内戦がレバンノンに飛び火する』(2013/05/27)
http://newsyomaneba.seesaa.net/

『シリア・ヒズボラ連合で攻勢をかけるアサド大統領の狙い』(2013/05/20)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/362493849.html

『国連総会がシリア国民連合を、政権移行の対話者として認める決議を行った』(2013/05/16)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/361570283.html

『イスラエルが内紛中のシリアを空爆する理由』(2013/05/05)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/359067477.html

『(続)シリアでサリンが使用されたという情報は、米国を参戦させるための捏造か』(2013/04/26)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/357324613.html

『シリアでサリンが使用されたという情報は、米国を参戦させるための捏造か』(2013/04/24)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/357023672.html

『シリアで化学兵器が使われたのか。お互いを非難する体制派と反体制派』(2013/03/20)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/348363101.html

『シリア反体制派が暫定政府に首相を選出したが…』(2013/03/19)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/347857251.html

『シリアの使ったガスは化学兵器か?態度を変えつつあるロシア。』(2012/12/25)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/309829131.html

『シリア、サリンを準備中か』(2012/12/04)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/305190492.html

『ロシアとトルコ、経済では協力、対シリア外交では距離』(2012/12/04)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/305180076.html

『シリアの砲撃に報復するトルコ。シリアは何故トルコ//砲撃したのか。』(2012/10/04)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/295414151.html

『シリアは化学兵器を使用するか』(2012/07/24)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/282860806.html

『シリアで200人規模の虐殺。アサド政権側か、反政府側か。』(2012/07/13)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/280748896.html

『シリアは「戦争状態」にあると認めたアサド大統領に焦りが見られる』(2012/06/27)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/277587322.html

『シリア軍がトルコ軍戦闘機を撃墜。しかしNATOを敢えて刺激するだろうか。』(2012/06/23)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/276862619.html

『シリアのシャッビーハ(シャビハ)という狂犬の暴走』(2012/06/07)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/273939512.html

『撤退どころか越境し始めた。シリア軍の暴走が止まらない』(2012/04/10)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/263642669.html

『シリアに対し、一枚岩になれないアラブ連盟』(2012/04/01)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/261615315.html

『シリアのアサド政権を維持させたいロシアの思惑』(2012/02/06)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/250749829.html

『国際社会による軍事介入の可能性が高まるシリア政府の強硬姿勢』(2012/01/23)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/248074698.html

『シリアの自爆テロは、反体制派か、アサド政権の自作自演か』(2012/01/08)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/244957285.html

『シリアで任務についたアラブ連盟の監視団。しかしどうにも怪しい。』(2011/12/30)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/243414862.html

『シリアの報道は事実か?あまりに狂気を帯びた惨状が報じられている。』(2011/11/29)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/237704569.html

『リビア化するシリアの弾圧とアサド大統領の強硬姿勢』(2011/11/20)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/236176084.html

『シリアで何が起きているのか。シリア騒乱への経緯。』(2011/11/07)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/233918198.html



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みのもんたの次男、窃盗未遂容疑で逮捕(動画あり)

※このニュースの動画は記事の下に貼り付けましたが、ニュース動画なので、すぐに削除されるかもしれません。あしからず。

さて、みのもんたがセクハラオヤジとういことで話題になったばかりだが、追い打ちを掛けるように次男が窃盗未遂容疑で逮捕された。

次男の名は御法川(みのりかわ)雄斗で31歳。恐らくオヤジのコネで入社したのだろうが、日本テレビの社員だ。

逮捕されたのは11日だが、犯行が行われたのは8月13日の午前1時10分頃だという。決め手となったのは、港区新橋にあるローソン(新橋五丁目店)の防犯カメラに、他人から奪ったカードでATMから現金を引き出そうとして右往左往しているところが撮影された。

結局、暗証番号が分からず現金は引き出せなかったという、さらなるお間抜けな結果だった。

御法川雄斗容疑者がそのカードを奪ったのは、コンビニ近くの路上で酔っ払って寝ていた40代の男性からで、鞄ごと奪っていた。

1時頃になると警視庁愛宕署員がこの酔っ払いを介抱したのだが、そこで初めて酔っ払いは自分の鞄が無いことに気付いた。こういう酒の飲み方をしては行けない。

ところが署員は、この酔っ払いを介抱する直前に、走り去る御法川雄斗容疑者を目撃していた。ほぼ現行犯ではないか。

そして50分ほど後に、まだ近所をうろついていた間抜けな御法川雄斗容疑者を見つけて職務質問に及んでいる。

まぁ、簡単に捕まって良かった。酔っ払いは注意するように。

こうして簡単につかまった御法川雄斗容疑者だが、前述の通り、コンビニの防犯カメラにもばっちり映っていた。

それにも関わらず、現在のところ御法川雄斗容疑者は犯行を否定しており、「弁護士が来てから話す」などと無駄な抵抗を続けているらしい。

この事件について、日本テレビ側は、

「社員が逮捕されたことは誠に遺憾。事実関係が明らかになり次第、厳正に対処する」

とコメントしている。

また、みのもんたが社長を務める「ニッコク」の事務所でも、まだ何も把握しておらず取材には答えられない、としている。

余談だが、この「ニッコク」は水道メーターの製造販売を行っている会社だ。みのもんたの実父が経営していた「日国工業」を前身とする会社だ。

この会社も問題が多く、2003年には水道メーター談合疑惑で家宅捜査を受けている。以前から摘発を受けていたが繰り返し談合を続けていたので、公正取引委員会から排除勧告を受けた。

また、2005年にも東京水道局の入札で談合を行い、東京都から13,941,018円の損害賠償請求を受けている。

そして2006年には、今度は神奈川県川崎市の水道局で過去に入札の談合に関与していたとして刑事告発され、損害賠償を請求されている。

それにしてもこのみのもんたの本名は御法川法男と、氏名に2つも「法」という字を含んでいるが、完全に名前負けしているようだ。

また、逮捕された次男も、このオヤジの元で、金に困るようなことは無さそうだが、なんとも浅ましい。





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2013年09月10日

シリアへの米軍事介入を回避させるロシアの提案

9日、ケリー米国務長官は、シリアのアサド大統領が来週中に、全ての化学兵器を国際社会に引き渡せば、米国からの攻撃を回避できると述べた。これは、ヘイグ英外相との共同記者会見でのことだ。

しかしこの提案は、決してアサド政権に対する実質的な申し出ではないとも付け加えた。

つまり、ケリー国務長官はアサド政権が実行できないであろうと言っているのだ。

「来週中に滞りなく、国際社会にすべての化学兵器を引き渡し、保有している化学兵器の全容を明らかにすることができるはずだが、アサド大統領はそのような行動に出ようとしておらず、可能ではないだろう」

だったら何の提案なのか、と思うが、要するに米政府としては、あくまでアサド政権がかたくなに米国の用意した逃げ道を拒んだので攻撃した、ということにしたいのだろうか。

このことについて、国務省報道官はケリー国務長官の上記の発言について解説している。

「(アサド大統領が化学兵器を引き渡すことは)不可能かつありそうにもないということを意味する修辞的な発言」

ますます何を目的とした発言か分からない。

さて、このケリー国務長官だが、アサド政権が化学兵器を使用したという証拠を本当に米国は入手しているのか、との質問については直接的な言及を避けている。

どうにもこの部分が怪しい。

しかしケリー国務長官は言う。

「2003年のイラク戦争の経験から、懸念が出ていることも理解できるとしたものの、行動を取らないことは、米国と同盟国にいずれ悪い結果をもたらすことになりかねない」

米国側は理屈が破綻しているように思える。とにかく軍事介入ありきの状態が続いているように思える。

一方、米CBSはアサド大統領にインタビューしており、アサド大統領は8月21日の化学兵器使用に関し、明確に否定している。

また、それでも米国が軍事介入すれば、シリアは報復するとも述べ、米国を牽制している。

さて、アサド政権を擁護しているロシアだが、同じく9日に、シリアが米国による軍事攻撃を回避する案として、シリアに対して化学兵器を国際管理下に置くことを要請した。

これに対し、シリアはロシアからの提案を歓迎する意向を示している。

この日、ロシアのラブロフ外相はシリアのムアレム外相とモスクワで会談したのだ。そこで化学兵器を国際管理下に置くことを提案したが、シリア側の反応については、

「迅速かつ前向きな回答を期待している」

と期待感を示し、

「シリアの化学兵器を国際管理下に置くことによって攻撃が回避できるのであれば、われわれは直ちにシリア政府と共に問題に取り組んでいく」

と、米国の軍事介入回避に積極的な姿勢を示している。

そしてラブロフ外相は、この提案はシリアの化学兵器を国際管理下に置くだけに留まらないと言う。つまり、その延長線上には、シリアに化学兵器を廃棄させ、そのままOPCW(化学兵器禁止機関)に加盟させることも考えているという。

ロシアは常に、アサド政権が存続することを前提に将来を語っている。

このようなロシアの考えに対して、シリアはどう反応しているか。

ロシアのムアレム外相は、ラブロフ外相との合同記者会見で語った。

「ロシアのイニシアティブを歓迎する」

とにかく、米国の軍事介入が回避できるということであれば、検討する必要はあるという反応を示したのだ。

さらに、米国の軍事介入を牽制する発言を加えた。

「今回の問題解決に向けた外交手段は尽きてない」

さて、以上のロシアの提案に対して、オバマ大統領は、

「まず懐疑的になる必要があると思う」

と釘は刺したものの、

「潜在的にプラスの展開だ」

と評価し、それでもこの提案の現実味については検討が必要だと述べている。

とは良いながらも、オバマ大統領は同日の9日に、6つのテレビ番組でインタビューに応じて、

「シリアに対する軍事攻撃を議会が認めるべきだ」

と、軍事介入への意欲は示し続けている。

それでも、もしもシリアがロシアの提案を受け入れて実行すれば、米国からの軍事攻撃は避けられるであろうとも語っている。

ただ、このロシアの提案とシリア側の歓迎姿勢に対して、

「現在受けている圧力を回避するための牛歩戦術はいらない」

と、その外交的努力が真剣に行われるかどうかはチェックしていなければならないとした。詰まり単なる時間稼ぎであれば、米国は騙されないぞ、ということだ。

さらに、米国の軍事攻撃はあくまで化学兵器を使用したことに対する限定的な制裁であり、内戦への軍事介入ではないことを強調している。

「アメリカ政府は限定的攻撃の形式でシリア政府に制裁措置をとる考えがあるが、アメリカをシリア内戦に参与させるようなことはせず、軍事行動をイラク戦争或いはアフガニスタン戦争のような戦争にはさせない」

ここで一応ついでに紹介しておくが、反日朝鮮人である潘基文国連事務総長も、ロシアの提案を歓迎する発言をしている。

「シリアの化学兵器を国際管理下に置くというロシアの提案を歓迎する。また安保理に対しシリアの化学兵器を安全に保存・焼却できるところに移転することを求めるよう提案したい」

さて、そうこうする内に翌日の10日には、シリアのムアレム外相は、ロシアの提案を受け入れることを表明した。

「前日、ラブロフ外相と非常に実りある協議ができた。ラブロフ外相はそのなかで化学兵器に関するイニシアティブを提示、夕方にはわれわれはロシアの提案に合意した」

これで、米国はシリアを軍事攻撃する根拠を失ったはずだ、としている。

ただ、どうしても軍事攻撃したい米国を後押しするフランスのファビウス外相は、アサド政権に化学兵器の国際管理を求める国連安保理決議案を提出すると発表した。

これは、違反すれば、即、武力による制裁措置を可能にする内容になっており、国連憲章第7章で定められた強制措置に基づくとしている。

さらに、首都ダマスカス近郊で多くの犠牲者が出た化学兵器の使用責任者の身柄をICC(国際刑事裁判所)に引き渡すようにも求める。

その上でファビウス外相は言う。

「シリアが義務に違反した場合、極めて重大な結果を招くことになる」

しかし、もし犯人がアサド政権でなければ、どうしたって身柄の引き渡しはできない。無理な話であることになる。

米仏は、どうしてもシリアを攻撃したいらしいが、ロシアはこれを阻止できるだろうか。



以下、シリア関係の記事です。

『シリアへの軍事介入にNATOは参加せず。しかし見せしめは必要だと』(2013/09/03)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/373816054.html

『シリアへの軍事介入への米仏と露のせめぎ合い』(2013/09/03)http://newsyomaneba.seesaa.net/article/373811103.html

『シリア政府が化学兵器を使用した証拠はあるのか? 見切り発車の軍事介入が行われるのか』(2013/08/29)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/373401150.html

『米国によるシリア攻撃が始まるのか』(2013/08/28)
http://newsyomaneba.seesaa.net/

『シリアで毒ガス兵器により1300人以上死亡。しかし誰が使ったのか』(2013/08/22)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/372654267.html

『シリアでサリンを使ったのは反体制派だとロシアが報告』(2013/07/10)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/368795017.html

『米国がシリアの反体制派への武器供与拡大を決定』(2013/06/14)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/366304428.html

『シリアに対する日本政府の立ち位置』(2013/06/11)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/365988776.html

『シリア内戦を停止させる国際会議の開催は可能か』(2013/05/27)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/364050350.html

『シリアの内戦がレバンノンに飛び火する』(2013/05/27)
http://newsyomaneba.seesaa.net/

『シリア・ヒズボラ連合で攻勢をかけるアサド大統領の狙い』(2013/05/20)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/362493849.html

『国連総会がシリア国民連合を、政権移行の対話者として認める決議を行った』(2013/05/16)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/361570283.html

『イスラエルが内紛中のシリアを空爆する理由』(2013/05/05)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/359067477.html

『(続)シリアでサリンが使用されたという情報は、米国を参戦させるための捏造か』(2013/04/26)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/357324613.html

『シリアでサリンが使用されたという情報は、米国を参戦させるための捏造か』(2013/04/24)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/357023672.html

『シリアで化学兵器が使われたのか。お互いを非難する体制派と反体制派』(2013/03/20)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/348363101.html

『シリア反体制派が暫定政府に首相を選出したが…』(2013/03/19)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/347857251.html

『シリアの使ったガスは化学兵器か?態度を変えつつあるロシア。』(2012/12/25)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/309829131.html

『シリア、サリンを準備中か』(2012/12/04)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/305190492.html

『ロシアとトルコ、経済では協力、対シリア外交では距離』(2012/12/04)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/305180076.html

『シリアの砲撃に報復するトルコ。シリアは何故トルコ//砲撃したのか。』(2012/10/04)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/295414151.html

『シリアは化学兵器を使用するか』(2012/07/24)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/282860806.html

『シリアで200人規模の虐殺。アサド政権側か、反政府側か。』(2012/07/13)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/280748896.html

『シリアは「戦争状態」にあると認めたアサド大統領に焦りが見られる』(2012/06/27)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/277587322.html

『シリア軍がトルコ軍戦闘機を撃墜。しかしNATOを敢えて刺激するだろうか。』(2012/06/23)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/276862619.html

『シリアのシャッビーハ(シャビハ)という狂犬の暴走』(2012/06/07)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/273939512.html

『撤退どころか越境し始めた。シリア軍の暴走が止まらない』(2012/04/10)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/263642669.html

『シリアに対し、一枚岩になれないアラブ連盟』(2012/04/01)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/261615315.html

『シリアのアサド政権を維持させたいロシアの思惑』(2012/02/06)
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『国際社会による軍事介入の可能性が高まるシリア政府の強硬姿勢』(2012/01/23)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/248074698.html

『シリアの自爆テロは、反体制派か、アサド政権の自作自演か』(2012/01/08)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/244957285.html

『シリアで任務についたアラブ連盟の監視団。しかしどうにも怪しい。』(2011/12/30)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/243414862.html

『シリアの報道は事実か?あまりに狂気を帯びた惨状が報じられている。』(2011/11/29)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/237704569.html

『リビア化するシリアの弾圧とアサド大統領の強硬姿勢』(2011/11/20)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/236176084.html

『シリアで何が起きているのか。シリア騒乱への経緯。』(2011/11/07)
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2013年09月03日

シリアへの軍事介入にNATOは参加せず。しかし見せしめは必要だと

先ほどシリアへの軍事介入に関して、フランスやロシアの動向について投稿した。

『シリアへの軍事介入への米仏と露のせめぎ合い』(2013/09/03)http://newsyomaneba.seesaa.net/article/373811103.html

そこで、今度はNATO(北大西洋条約機構)が意思表示をしたので、それについて投稿したい。

2日、NATOのラスムセン事務総長は、米仏が検討しているシリアへの軍事介入について、NATOとしては現段階では参加しないことを意思表明した。

米仏の軍事行動に参加するかどうかは、NATOの加盟国の各国が判断すべきであるという立場だ。

ただ、ラスムセン事務総長個人は、化学兵器を使ったのはアサド政権であるとしている。

「責任はアサド政権の側にあると確信している。見過ごすことは到底、できない」

だから、国際社会は断固たる対応をとるべきだとも語った。なんだか米仏へエールを送っているようだ。

つまり、

「(独裁社による化学兵器の使用にたいして)国際社会が対応をしなければ、他の独裁者が制裁なしに化学兵器を使用できるという危険なシグナルを送ることになる」

という理屈だ。

また、NATOとしては、軍事介入はしないが、既に、

「NATOはシリアの内戦の拡大を防ぐため加盟国である隣国トルコに迎撃ミサイルを配備しており、さらなる役割は想定していない」

とも語っている。パトリオット(PAC3)の配備のことを言っている。

特にNATOとして軍事介入に参加しない理由としては次の様にも語っている。

「アメリカが検討している軍事行動は短期間で対象を絞った作戦であり、これに加わるかどうかは加盟国の個別の判断だ」

但し、もしもシリアがNATO加盟国であるトルコを攻撃するようなことがあれば、これはNATO全体への攻撃であると見なし、「集団的自衛権」を行使するぞ、と言っている。つまり、このときはNATOとしても反撃するぞ、ということだ。

これは、シリアのアサド大統領が、米仏の軍事介入が周辺国への戦線拡大になるぞ、と言っていることに対する警告であろう。




以下、シリア関係の記事です。

『シリアへの軍事介入への米仏と露のせめぎ合い』(2013/09/03)http://newsyomaneba.seesaa.net/article/373811103.html

『シリア政府が化学兵器を使用した証拠はあるのか? 見切り発車の軍事介入が行われるのか』(2013/08/29)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/373401150.html

『米国によるシリア攻撃が始まるのか』(2013/08/28)
http://newsyomaneba.seesaa.net/

『シリアで毒ガス兵器により1300人以上死亡。しかし誰が使ったのか』(2013/08/22)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/372654267.html

『シリアでサリンを使ったのは反体制派だとロシアが報告』(2013/07/10)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/368795017.html

『米国がシリアの反体制派への武器供与拡大を決定』(2013/06/14)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/366304428.html

『シリアに対する日本政府の立ち位置』(2013/06/11)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/365988776.html

『シリア内戦を停止させる国際会議の開催は可能か』(2013/05/27)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/364050350.html

『シリアの内戦がレバンノンに飛び火する』(2013/05/27)
http://newsyomaneba.seesaa.net/

『シリア・ヒズボラ連合で攻勢をかけるアサド大統領の狙い』(2013/05/20)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/362493849.html

『国連総会がシリア国民連合を、政権移行の対話者として認める決議を行った』(2013/05/16)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/361570283.html

『イスラエルが内紛中のシリアを空爆する理由』(2013/05/05)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/359067477.html

『(続)シリアでサリンが使用されたという情報は、米国を参戦させるための捏造か』(2013/04/26)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/357324613.html

『シリアでサリンが使用されたという情報は、米国を参戦させるための捏造か』(2013/04/24)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/357023672.html

『シリアで化学兵器が使われたのか。お互いを非難する体制派と反体制派』(2013/03/20)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/348363101.html

『シリア反体制派が暫定政府に首相を選出したが…』(2013/03/19)
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『シリア、サリンを準備中か』(2012/12/04)
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『シリアの砲撃に報復するトルコ。シリアは何故トルコ//砲撃したのか。』(2012/10/04)
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『シリアは化学兵器を使用するか』(2012/07/24)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/282860806.html

『シリアで200人規模の虐殺。アサド政権側か、反政府側か。』(2012/07/13)
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『シリアは「戦争状態」にあると認めたアサド大統領に焦りが見られる』(2012/06/27)
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『シリアに対し、一枚岩になれないアラブ連盟』(2012/04/01)
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『シリアで任務についたアラブ連盟の監視団。しかしどうにも怪しい。』(2011/12/30)
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『リビア化するシリアの弾圧とアサド大統領の強硬姿勢』(2011/11/20)
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『シリアで何が起きているのか。シリア騒乱への経緯。』(2011/11/07)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/233918198.html




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シリアへの軍事介入への米仏と露のせめぎ合い

前回の記事で、私はシリアでアサド政権が化学兵器を使用した犯人であるということに多少なりとも懐疑的であると投稿した。

『シリア政府が化学兵器を使用した証拠はあるのか? 見切り発車の軍事介入が行われるのか』(2013/08/29)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/373401150.html

そして英議会では、軍事介入が否決されたが、フランスはやる気満々になっている。

2日、フランス政府はアサド政権が化学兵器を使用したとする仏情報機関による報告書を公表した。といっても、肝心のところは削除された状態であるため、なんとも説得力に欠けるようだ。

その報告書では、アサド政権が1千トン以上の化学兵器(サリンやマスタードガスなど)を貯蔵していることを指摘している。そして、

「反体制派には当時、化学兵器をこのような規模で貯蔵し、使用する能力がなかった」

だから、やったのはアサド政権以外に考えられない、と言うわけだ。しかしこれについては前回の投稿記事でも書いた様に、反体制派も化学兵器を使用する能力を持っているらしいとの報告もなされているのだ。

『シリア政府が化学兵器を使用した証拠はあるのか? 見切り発車の軍事介入が行われるのか』(2013/08/29)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/373401150.html

僅か9ページ程度の報告書には、先日の8月21日に首都ダマスカス郊外で使われた化学兵器について述べている。

「政権側が反体制派部隊に支配されたいくつかの地区に対し、通常の手段と合わせて攻撃を始めた」

決めつけでしか無い。証拠が提示されているわけでは無い。

また、報告書では、現地で撮影された映像を根拠に、1500人程度が死亡したと推定している。これは米国の報告書で1429人が死亡したという数字に近い。

そして報告書が、化学兵器使用の犯人をアサド政権としている根拠は、アサド政権が化学兵器を搭載して飛ばせる最大射程500キロのミサイルを所有していることだという。だから、

「シリア政府以外に実行は不可能だ」

としているが、なんとも説得力がない。化学兵器の使用に射程500キロのミサイルは必須ではないからだ。オウム真理教のサリン事件を思い出せば良い。

そして報告書は予告する。

「ほかの2カ所で4月にも化学兵器が使われたことを確認した」のだから、「再び実行されると確信している」

だから今のうちにたたきのめせ、ということになる。

この報告書を受けて、エロー仏首相は言う。

「この行為は制裁なしではすまされない」

軍事介入への意欲が満々である。

ところで米国が軍事介入に議会承認を求めようとしていることを受けて、フランスでも同様の手続き、つまり投票を行うべきと言う声が上がっているが、エロー仏首相は否定している。

「オランド大統領が決めることだ」

そう、フランスでは、必ずしも議会の承認なしでも大統領が決断すれば、軍事介入できるのだ。

このように、フランスは軍事介入をやるき満々の姿勢を示しているが、これに対してシリアのアサド大統領は、そもそも政権側は化学兵器を使用していないと真っ向から否定している。

「政府軍も展開する場所で(その政府軍が)化学兵器を使用することは理にかなわない」

そして、

「オバマ、オランドの両大統領はこれまで証拠を提示できていない」

と、証拠の提示を求めている。

さらにアサド大統領はフランスに警告する。

「テロリストに金融、軍事支援を行った者はシリア市民の敵だ。フランスの対シリア政策がシリア市民にとり敵対的なら、フランスは市民の敵だ。フランスの国益上、悪影響が及ぶことになる」

それだけではない、とアサド大統領は言う。

「中東は火薬庫であり、炎は近付いている。爆発すれば、(中東全体が)誰もが制御が利かない状況に陥る」

だから、軍事介入は止めるべきだと主張している。

さて、このアサド大統領側を援護しているのがロシアのプーチン大統領だ。プーチン大統領は6日にサンクトペテルブルクで開かれるG20でオバマ大統領に反発する準備をしている。

プーチン大統領は8月31日、ウラジオストクでの記者会見で述べた。

「過去10年間の出来事を思い起こす必要がある。米国は何度、世界のさまざまな地域で武力紛争を主導したか。それでたった一つでも問題が解決しただろうか。アフガニスタンやイラクでパートナー諸国が追求したとされる平和や民主主義は結局実現していない」

ごもっとも。米国は痛いところを突かれている。そして続けた。

「アメリカはまたしても国際的な安全保障システムと国際法の土台を破壊したがっているのか。それでアメリカの国際的地位が高まるはずもない」

そのようなことを知っているからこそ、イギリス議会は否決したのだ、とも付け加えている。

「これらの国でさえ、国益と良識に従う人々、国家主権を重んじる人々がいる」

プーチン大統領が言うだけではない。ロシアは実際に行動を始めた。

すなわち、2日、ロシア連邦議会の上院議長を務めるワレンチナ・マトビエンコ議員はワシントンに議員団を派遣することをプーチン大統領に伝えている。そして米議会が軍事介入を承認しないように運動するというのだ。

「アメリカ議会が最終的にバランスのとれた立場をとり、現在行われている強硬な議論に耳を貸すのではなく、シリアでの武力行使案を支持しないよう願っている」

ワレンチナ・マトビエンコ議員は語っている。

これ以外にもロシアは動いている。

実はロシアはシリア西部タルトスというところにロシアの海軍施設を持っている。そこで米軍の軍事介入に備えて、周辺海域に艦艇を派遣し、地中海には情報収集艦1隻を派遣した。

ロシアは米仏の軍事介入を阻止できるだろうか。




以下、シリア関係記事です。

『シリア政府が化学兵器を使用した証拠はあるのか? 見切り発車の軍事介入が行われるのか』(2013/08/29)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/373401150.html

『米国によるシリア攻撃が始まるのか』(2013/08/28)
http://newsyomaneba.seesaa.net/

『シリアで毒ガス兵器により1300人以上死亡。しかし誰が使ったのか』(2013/08/22)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/372654267.html

『シリアでサリンを使ったのは反体制派だとロシアが報告』(2013/07/10)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/368795017.html

『米国がシリアの反体制派への武器供与拡大を決定』(2013/06/14)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/366304428.html

『シリアに対する日本政府の立ち位置』(2013/06/11)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/365988776.html

『シリア内戦を停止させる国際会議の開催は可能か』(2013/05/27)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/364050350.html

『シリアの内戦がレバンノンに飛び火する』(2013/05/27)
http://newsyomaneba.seesaa.net/

『シリア・ヒズボラ連合で攻勢をかけるアサド大統領の狙い』(2013/05/20)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/362493849.html

『国連総会がシリア国民連合を、政権移行の対話者として認める決議を行った』(2013/05/16)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/361570283.html

『イスラエルが内紛中のシリアを空爆する理由』(2013/05/05)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/359067477.html

『(続)シリアでサリンが使用されたという情報は、米国を参戦させるための捏造か』(2013/04/26)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/357324613.html

『シリアでサリンが使用されたという情報は、米国を参戦させるための捏造か』(2013/04/24)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/357023672.html

『シリアで化学兵器が使われたのか。お互いを非難する体制派と反体制派』(2013/03/20)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/348363101.html

『シリア反体制派が暫定政府に首相を選出したが…』(2013/03/19)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/347857251.html

『シリアの使ったガスは化学兵器か?態度を変えつつあるロシア。』(2012/12/25)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/309829131.html

『シリア、サリンを準備中か』(2012/12/04)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/305190492.html

『ロシアとトルコ、経済では協力、対シリア外交では距離』(2012/12/04)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/305180076.html

『シリアの砲撃に報復するトルコ。シリアは何故トルコ//砲撃したのか。』(2012/10/04)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/295414151.html

『シリアは化学兵器を使用するか』(2012/07/24)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/282860806.html

『シリアで200人規模の虐殺。アサド政権側か、反政府側か。』(2012/07/13)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/280748896.html

『シリアは「戦争状態」にあると認めたアサド大統領に焦りが見られる』(2012/06/27)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/277587322.html

『シリア軍がトルコ軍戦闘機を撃墜。しかしNATOを敢えて刺激するだろうか。』(2012/06/23)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/276862619.html

『シリアのシャッビーハ(シャビハ)という狂犬の暴走』(2012/06/07)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/273939512.html

『撤退どころか越境し始めた。シリア軍の暴走が止まらない』(2012/04/10)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/263642669.html

『シリアに対し、一枚岩になれないアラブ連盟』(2012/04/01)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/261615315.html

『シリアのアサド政権を維持させたいロシアの思惑』(2012/02/06)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/250749829.html

『国際社会による軍事介入の可能性が高まるシリア政府の強硬姿勢』(2012/01/23)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/248074698.html

『シリアの自爆テロは、反体制派か、アサド政権の自作自演か』(2012/01/08)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/244957285.html

『シリアで任務についたアラブ連盟の監視団。しかしどうにも怪しい。』(2011/12/30)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/243414862.html

『シリアの報道は事実か?あまりに狂気を帯びた惨状が報じられている。』(2011/11/29)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/237704569.html

『リビア化するシリアの弾圧とアサド大統領の強硬姿勢』(2011/11/20)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/236176084.html

『シリアで何が起きているのか。シリア騒乱への経緯。』(2011/11/07)
http://newsyomaneba.seesaa.net/article/233918198.html




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